なぜ日本の家は寒いのか? いまこそやるべきコスパ最高の寒さ対策とは

HARBOR BUSINESS Online / 2018年12月6日 15時31分

 ちなみにまだ既存住宅の多くで使われているシングルガラスとアルミサッシの組み合わせでは6.5以上と、お話にならない数値になってしまう。

 日本でも最近になって新築住宅では樹脂サッシが増えているが、それでも普及率は17%程度と、イギリス(76%)やドイツ(64%)はもちろん、韓国(80%)や中国(30%)にも後れを取っている状況だ。

 各国の窓の性能に関する最低基準は、おおよそ2.1~1.0の間で、日本のペアガラスとアルミサッシの組み合わせ(4.65)では、ほとんどの国で販売することもできない低レベルだということがわかる。

◆家が寒くならないための、内窓設置のポイントとは

 ではどうすれば良いのか? アルミサッシの弱点がわかっても、いま住んでいる住宅の既存の窓すべてを交換するのは、コストの問題もあって簡単ではない。またマンションや賃貸住宅の場合は、そもそも窓の交換自体が不可能だ。そこで、コストも安く工事も簡単にできる「内窓」の出番になる。

 内窓を選ぶポイントは4つ。まず樹脂性のサッシにすること。次にガラスは1枚ではなく、間に空気層を挟んだ2枚(ペアガラス)にすることだ。これでもともとあった窓ガラスと合わせると合計3枚になり、断熱効果は高まる。

 3つめとして、普通のガラスではなく、ガラスに薄い金属膜を蒸着して断熱性能を上げた「LOW-E」タイプにすることも推奨したい。そして最後に、2枚のガラスの間に空気よりも熱伝導率の低いアルゴンガスが入っている製品を選ぼう。「LOW-Eのアルゴンガス入り」にすることで、見た目では通常のペアガラスと同じでも、断熱効果には圧倒的な差が出てくる。

 内窓を設置する優先順位についても工夫したい。もちろん家中すべての窓に設置するのがベストだが一戸建ての場合は窓の面積も多く、コストが限られている場合はまずは一部から始めるという方法もある。

 最も優先すべきなのは、冷気が吹き込む北側の窓だ。特に脱衣所や浴室、トイレは、温度が低いとヒートショックなどの健康リスクが高まるため、特に重視したい。筆者が以前住んでいた築40年の木造住宅では、脱衣所が非常に寒かったため内窓を設置した。すると、窓からの寒さは大幅に改善した。

 窓の数が限られているマンションでは、低コストで抜群の効果を得ることができるため、極力すべての窓に設置するのが得策だ。なお、内窓設置は省エネになるため数多く設置すれば国から補助金が出る場合もある。設置業者に見積もりをする際、問い合わせてみてほしい。

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