自民党安倍政権と統一教会。2013年参院選時に蠢いた策動<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第1回>

HARBOR BUSINESS Online / 2019年1月11日 8時33分

 当該地区教会である久留米教会と福岡教会の担当者から北村の福岡事務所の選対部長宛てに送信されたFAXには「お世話になります。7/10(水)の集会、宜しくお願い申し上げます。久留米教会は19:30より30分間、福岡教会は21:00より始めます。恐れ入りますが、それぞれ20分ほど前に御到着いただければ幸いです」と書かれていた。当日の遊説日程表にも、選挙カーを帰した後に久留米教会と福岡教会へ北村が単身で行くことが記されていた。

 北村の選挙運動を支援していた地元の不動産会社の社長は、選挙カーの提供だけでなく自社の社員を運転手として派遣していた。北村はこの運転手に「17時以降の予定がキャンセルになった」と告げて帰した後、教団施設に向かっていたのだ。

 後日、北村の秘密行動を知ったこの社長が北村事務所の選対部長を詰問したところ同部長はこう答えた。

「菅官房長官の仕切り」

 菅喜偉官房長官は第一次安倍改造内閣で自民党選挙対策総局長に就任、福田政権では選挙対策総局選挙対策副委員長を務めるなど自民党の選挙対策を担ってきた選挙戦略のスペシャリストだ。その菅官房長官が北村を統一教会へ極秘裏に派遣していたことになる。

 北村が極秘に講演した教会の担当者は7月10日の福岡教会の祈祷会で北村が講演したことを認めた。教団本部や自民党からではないとしながらも、北村事務所と統一教会の双方から要望があったと答えている。政治家の講演については「ウチは創価学会とか幸福実現党みたいな独自候補を出しているわけではないし政党も持っていないので」と前置きした上で「いろんな方から講演要請がある」として維新の会の候補者からも打診があったと明かした。

 北村の後援会名簿には教団系の政治団体である国際勝共連合・世界平和連合の全国各地の幹部の名が記されており、北村の福岡選挙事務所には世界平和連合の女性スタッフが事務員として派遣されていた。

◆「期日前投票」指示メール

 さらに、別ルートから北村への期日前投票とその数を報告するよう信者に指示する教団内部メールも入手した。同年7月初め、教団北東京教区、足立教会の信者に以下のメールが一斉配信されていた。

「期日前投票のお願いです。今回応援している方は、自民党の北村つねおさんです。今回の推薦は今まで以上に特別な方であり、スタートダッシュが重要ですので、遠いとしても3日期間中に投票所まで足を運べるように皆様の協力をお願いいたします」

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