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知床沖観光船沈没事故で乗客家族らが損害賠償を求め運航会社と桂田精一社長を提訴「亡くなられた家族と残された家族の尊厳の問題」

北海道放送 / 2024年7月3日 18時5分

2022年4月、北海道知床半島沖で観光船が沈没した事故で、乗客の家族らが3日、運航会社と桂田精一社長(61)に対して損害賠償を求める訴えを起こしました。

3日札幌地裁に提訴したのは、知床観光船沈没事故の乗客14人の家族らあわせて29人です。

家族らは運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、慰謝料など、およそ15億円の損害賠償を求めています。

2022年4月、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故では、乗客乗員26人のうち20人が死亡、今も6人が行方不明となっています。

訴状などによりますと、乗客の家族らは安全統括管理者である桂田社長が安全のためのルールをことごとく無視していたことが事故の原因だと主張。

また事故当日、ハッチのふたが閉まらない不具合を放置したうえ、悪天候で出航を中止すべきだったにも関わらず「KAZUⅠ」を出航させるなど、桂田社長が安全管理上の注意義務に著しく違反していたとして損害賠償を求めています。

原告弁護団代表・山田廣弁護士
「亡くなられたご家族と残されたご家族の尊厳の問題、遺族の置かれた悲惨な状況、その心情について社会に強く訴えていきたい」

原告の1人、帯広に住む52歳の男性は今も長男とその母親の行方がわかっていません。

帯広の原告男性(52)
「言ってみれば殺人だと思うんですよ。これは事故じゃない。完全に人為的ミス、『事件』なんですよね」

男性は原告となるため、長男に対し、法律上、亡くなったものとして扱う「認定死亡」の手続きをとり、この訴訟に臨んでいます。

原告の原告男性
「人のせいばかりにしてないで、言い訳ばかりしてないで、(桂田社長には)自分の罪を認めて責任をとって欲しいです」

提訴を受け、斜里町ウトロでHBCの取材に応じた桂田精一社長は「提訴の内容は承知していないが、最善の誠意を尽くして臨んでいきたい」と話しています。

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