1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

知床沖観光船沈没事故「全く責任を感じないのは大間違い」乗客家族ら、運航会社と桂田精一社長を相手取り提訴 約15億円の損害賠償求める

北海道放送 / 2024年7月4日 18時5分

知床の観光船沈没事故をめぐり、運航会社と社長を提訴した乗客の家族が、悲痛な胸の内を語りました。

乗客家族の思いを代読
「どんなに怖かったか。会いたい。声が聞きたい」

原告弁護団が読み上げたのは、乗客の家族から寄せられた、いまの思いです。

2022年4月、知床半島沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故では、乗客乗員26人のうち20人が死亡、今も6人が行方不明となっています。

乗客14人の家族ら29人は、3日、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、慰謝料など、約15億円の損害賠償を求め、札幌地方裁判所に提訴しました。

訴状などによりますと、乗客の家族らは安全統括管理者である桂田社長が、ハッチの不具合を放置させたうえ、悪天候の中で船を出航させるなど、安全管理上の注意義務に著しく違反していたなどと主張しています。

原告団弁護団 山田廣弁護士
「この事件は人災。誰ひとりとして安全管理に関して、気を配っていたものはいない」

3日、札幌市で開かれた原告弁護団の記者会見には、匿名を条件に、乗客の家族がオンラインで参加しました。

乗客(当時34歳)の父
「桂田氏の発言を聞いていると、船長に責任をなすりつけている部分がある。全く責任を感じないのは大間違い」
乗客家族の兄
「亡くなった家族のつらい気持ちをくみ取ってもらって裁判で証明してもらえたら」

どれだけ時間が経っても、残された家族の痛みが消えることはありません。

悲惨な事故が社会から忘れられないためにも、乗客の家族たちは闘う決意です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください