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教室の暑さ対策…エアコン設置「集中力が高まったり、先生の話がよく聞ける」常設エアコン設置完了まで3年かかる札幌市は“夏休み延長”

北海道放送 / 2024年7月4日 22時5分

先週、気象庁が発表した北海道の3か月予報では、この夏の平均気温は「高い」という見通しが発表されました。

去年8月、観測史上最高の33.5℃を記録した北海道伊達市の小学校で、児童が熱中症の疑いで亡くなるという痛ましい事故が起きました。
学校に求められる暑さ対策。
しかし、エアコンの設置がなかなか進まない現状も…この夏を乗り切る対策をひとホリします。

文科省のおととしの調査では、公立小中学校のエアコンの設置率は全国平均で95.7%に達しているのに対し、北海道は16.5%にとどまっていました。
それから設置は進んでいるのか…北海道札幌市内の学校の状況は?

札幌市教育委員会(生涯学習部)学校施設課 宮本広行課長
「去年の猛暑を受けて、令和9(2027)年度までに、計画的に常設エアコンを設置することが決まっているので、それに向けて準備を進めている。」

札幌市立の全ての小中学校に、常設エアコンの設置が完了するまで3年。
なぜ、時間がかかるのでしょうか

札幌市教育委員会(生涯学習部)学校施設課 宮本広行課長
「電気工事を伴う大規模な工事をしなければいけないのが1つ、それから年間に整備できる校数が、年間100校程度。札幌市内に約300校近くあるので、一気に進めるわけにいかない。段階的に整備することになる。」

そのため札幌市は緊急措置をとりました。
4日札幌市中央区の小学校で行われたエアコン見学会。
大規模な工事なしで設置できる「移動式エアコン」が、先月末までに、札幌市立のすべての学校と幼稚園に用意されました。
ただし、常設エアコンとは違い、教室全体を冷やすほどの能力がないため、あくまで急場しのぎの対策となります一方、砂川市では…

砂川市立空知太小学校 友利真一教頭
「(教室に案内する友利教頭)ここですね。エアコンは教室の後方に1台付いている。」

市内に5校ある小中学校は、国の熱中症対策の交付金を活用して去年までに常設エアコンの設置を完了しました。

砂川市立空知太小学校 友利真一教頭
「(室温)28℃の設定で子どものほうから、暑くて調子が悪くなりそうという話があれば、設定温度を若干下げて、その場を乗り切ってまた設定温度を戻すというような対応を指示している」

エアコンが効いた教室での授業。
児童たちはどう感じているのでしょうか。

4年生加賀ひなのさん
「1年生のころはすごく暑くて、あまり勉強にも集中できませんでした。だからエアコンがないときと、あるときとは、ものすごく違いました」

6年生那須滉大君
「やっぱり涼しくて、快適で、ほんとにいいです。勉強してる最中に集中力が高まったり、先生の話がよく聞けるのでいいです」

常設エアコンの設置完了まで、まだ3年かかる札幌市では、暑さ対策として、今年初めて、小学校の「夏休みの延長」を決めました。
札幌市教育委員会(学校教育部)教育課程担当課 大井一雄課長
「子どもたちが安心安全に学校生活を送ることができるように、小学校の夏休みを5日間延長することにしている。これまで小学校が夏25日、冬25日、中学校が夏30日、冬20日というふうになっていたところを、中学校と同じように合わせることにした。やはり一番大切なのは子どもたちの健康と安全、対応をしっかり行っていくことが大切だと思っている」

この措置は、エアコンが整う3年後まで続ける予定です

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