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“体毛の悩み”は今や小学生から…8割以上の子どもが気にしている!?いま小中学生に増える“キッズ脱毛”の現場 低年齢化する美意識と、わが子の悩みを解消したい親心も

北海道放送 / 2024年7月19日 19時58分

いま小中学生による“キッズ脱毛”が増えています。その背景には何があるのでしょうか。

夏本番を迎え、みなさん、体毛の処理はどうしているのでしょうか。

マチの人
「(カミソリで肌が)切れちゃったりすると、血が止まらなかったりするので」
「2日にいっぺんか毎日かそのぐらいですかね」

体毛を気にしているのは、大人だけではありません。

小学4年生の女子
「バスケットのユニフォームが着づらいし、短パンも練習中も気になって、下を見ちゃって…という時もあって」

子どもたちの美意識も、時代とともに変化。いま脱毛を希望する年齢が、どんどん若年化しています。

アルバ アレルギー クリニック 続木康伸 院長
「(毛は)現在ほとんど意味がない。何のためにあるのかもわかっていなくて…」

イシス・ジェニー マルヤマクラス店 田中悠里 店長
「小学校幼稚園の小さいお子さまから、中学・高校までの女の子も多い」

70代女性
「時代が変わったのね…でも、4歳からっていうのは、ちょっと私は抵抗ある」

40代女性
「9歳の娘がいるんですけど、気になってきているみたいなので…それがストレスで学校行きたくないとか、友だちからのコメントが気になるとかいうんだったら、そこの不安は取り除いてあげたい」

コンプレックス解消へ…近年、需要が増えている“キッズ脱毛”を『もうひとホリ』します。

小学6年生の男の子(光照射で脱毛)
「(痛くなかった?) はい、温かくていい」

4歳から“キッズ脱毛”ができる、札幌のエステ店です。これまでに1万2000人以上の子どもたちの除毛や減毛を手がけてきました。

小学4年生の母親
「私が見ても(毛が)多いから、いろいろな人に言われる前に、処理したほうが本人もいいのかなと…」

小学6年生の女の子も、体毛が気になっているのでしょうか?

小学6年生の女の子
「(気になってはいない?)あんまり」

女の子の母親
「私自身が子どもの時に、自分でやって処理をしているのは面倒だし、肌も荒れる」

自身の経験から、親が子どもに勧めるケースも多いそうです。

札幌在住の小学生モデル“恋雪(こゆき)”さんです。小学1年生のころから、体毛が気になっていたと言います。

小学生モデル・恋雪さん(小6)
「バレエをやっている途中に、友だちの腕がきれいで、自分はよく見ると、毛が生えていて気になった」

将来も、モデルとして活躍することを夢見ている女の子。

体毛があって、コンプレックスだった肌が、今では大好きな肌に…自分に自信が持てたそうです。

恋雪さんの母親
「いまを生きているから、いま悩んでいるから、いまを解決して、そのあと期間が開いて困ったときは 一緒に考えようと…。それこそ働いてからかもしれないし」

小学生モデル・恋雪さん(小6)
「肌がツヤツヤになり、きれいだから細かく見ても、毛は生えていないし、嬉しかった」

いまから18年前に“キッズ脱毛”を始めたエステ店では、最初の半年間は ほとんど客が来ず、批判が多かったと言います。

ところが10年前から、徐々に利用者が増え、いまでは月に100人ほどが訪れるようになりました。

イシス・ジェニー マルヤマクラス店 田中悠里店長
「背景としてはSNSの効果もすごく高いと思う。親御さんの世代がみなさん脱毛経験があったり、親御さん自身が悩んでいた方がすごい多いので、いま悩みを解決したいという事でいらっしゃっている」

【医療脱毛】を行う「クリニック」です。【エステ脱毛】との違いを聞いてみました。

アルバ アレルギー クリニック 続木康伸 院長
「(エステと…医療)法律で使える機種、機械自体が違う。基本的に“エステ(脱毛)”は生えるスピードを遅くしてあげる。手入れが楽になることを目指している。【医療脱毛】は生えてこない、もしくはほとんど目立たない永久減毛を目指している」

脱毛には、大きく分けて【エステ脱毛】と【医療脱毛】があります。

【医療脱毛】は、高出力のレーザーで、毛を形作る細胞を破壊して、脱毛する医療行為のため、医師または看護師が行います。

一方の【エステ脱毛】は、エステティシャンが施術を行います。【医療脱毛】より(レーザーの)照射出力が弱いため、毛の再生率が高くなります。

そもそも、人間の“腕毛”や“すね毛”には、どんな役割があるのでしょうか。

アルバ アレルギー クリニック 続木康伸 院長
「いろんな説はあると思うが、基本的には原始時代の名残。基本的には(腕毛やすね毛は)そんなに役割を果たしていない。鼻毛と髪の毛以外は、あまり意味がない」

◆《小中学生に聞いた体毛に関する調査》
子どもたちの美意識も変化しています。

医療脱毛専門院「リゼクリニック」が、小中学生300人を対象に行った調査では、小学生の8割以上、中学生の9割以上が「体毛が気になる」と回答しているんです。

◆《脱毛にかかる費用》
今回取材したケースでは、“イエス ジェニー”の【エステ脱毛】は、全身コース12回でおよそ40万円。

また、アルバ アレルギークリニックの【医療脱毛】は、全身コース5回でおよそ30万円です。

そもそも“キッズ脱毛”が、ここ近年、増えている背景には何があるのでしょうか?

◆《“キッズ脱毛”のきっかけは?》
子どもたちが脱毛するきっかけとして、圧倒的に多いは「周囲から毛が濃いと言われた」「子どもの将来を考えて親が勧める」という理由です。

【エステ脱毛】を手がける“イシス ジェニー”の田中店長によりますと、背景にあるのはSNSの普及で、世界中のアイドルや俳優、ファッションなどが見られるようになったことや、 自分の姿をSNSで発信するようになったことが考えられるということです。

さまざまな価値観がある中で、脱毛することで自分に自信が持てるようになることもあると思います。

成長過程の子どもがやる場合は、保護者と話し合って、 医師に相談の上、自分に合った方法を選択するようにしてください。

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