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介護人材確保の業務委託で1億7000万円過大請求「シグマスタッフ」の関係者を詐欺容疑で告訴 北海道「組織的で極めて悪質」

北海道放送 / 2024年7月29日 19時14分

告訴したことを発表した道の関係者(29日午後 北海道庁)

東京の人材派遣会社が、北海道と苫小牧市から介護人材の確保などを委託された際、業務委託料1億7000万円あまりを過大請求していたことを受けて、道は29日、この会社の関係者を詐欺の疑いで告訴しました。

告訴されたのは、東京に本社を置く人材派遣会社「シグマスタッフ」の関係者です。

この問題は、2018年から5年間「シグマスタッフ」の札幌支店が、道と苫小牧市から、介護人材の確保など3つの業務を委託された際、合わせて1億7000万円あまりを過大に請求していたものです。

道と苫小牧市の調査によりますと、「シグマスタッフ」は、過大請求するためのマニュアルを作成し、委託された業務とは関係のない費用を請求したり、同一人物の人件費を、道と苫小牧市に重複して請求したりしていました。

過大請求が発覚後の去年11月下旬に、「シグマスタッフ」は道と苫小牧市に全額を返還していますが、道は「組織的で意図的な書類の改ざんは極めて悪質」として、7月29日付けで、関係者を詐欺の疑いで、警察に告訴しました。

道は、告訴した関係者の役職や人数を明らかにしていません。

また告訴とは別に道は、すでに「シグマスタッフ」を今年3月から2年間、指名停止措置にしています。

なお苫小牧市も、告訴に向けて、顧問弁護士と準備しているということです。

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