盗んだクレーン付きトラックを解体し隠した疑い 連続窃盗団のアフガニスタン人44歳と29歳の男２人を逮捕「見つからないようにするため」すでに海外へ輸出

送検されるシル ホセイン アブドル ハミド容疑者（７月　札幌中央署）

今年３月以降、北海道栗山町などでクレーン付きトラックが相次いで盗まれた事件で、盗んだクレーントラック１台を解体し、隠匿したとして13日、アフガニスタン国籍の44歳と29歳の男２人が逮捕されました。

組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕されたのは、千葉県佐倉市の自動車部品などの買取販売会社社長、シル ホセイン アブドル ハミド容疑者44歳と岩見沢市の会社員、ナゼル ホセイン モハマド ナシル容疑者29歳です。

２人は４月１日から13日ごろまでの間、栗山町で盗んだクレーントラック１台（時価約700万円）を、三笠市内にあるハミド容疑者が経営する会社の敷地内で解体し、隠匿した疑いがもたれています。

このクレーントラックは、３月31日から４月１日午前８時半ごろまでの間に、栗山町桜丘３丁目の会社敷地で２人に盗まれたもので、ナシル容疑者は７月１日に、ハミド容疑者は７月22日にそれぞれ窃盗容疑で逮捕されています。

警察によりますと、解体についてはハミド容疑者が指示し、ナシル容疑者が実行していたということです。

警察は、２人の認否を明らかにしていませんが、車体を解体し隠していたことについては「見つからないようにするため」などと説明しているということです。

北海道内では、３月からトラックが盗まれる窃盗事件が十数件起きていて、ハミド容疑者の逮捕は今回が２度目、ナシル容疑者の逮捕は３度目で、２人のほかにアフガニスタン国籍の男３人が逮捕されています。

解体されたクレーン付きトラックは既に海外に輸出されたということで、警察は、余罪の有無や他に関わっている人物がいないか捜査しています。