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全国有数の「馬産地」で道職員が“副業”で牧場スタッフに…人口減少や高齢化など深刻な地域産業の“担い手”不足解消に奥の手で挑む 北海道様似町

北海道放送 / 2024年8月13日 18時21分

全国有数の馬産地として知られる北海道日高地方で、担い手不足の解消に向けた、新たな取り組みが始まりました。

先週土曜日、日高の様似町にある牧場です。

高村牧場 高村洋子さん
「動物というけれど…“アスリート”を育てる」

きゅう舎の前で、この日の作業について、真剣な表情で説明を聞いているのは“牧場のスタッフ”…ではなく、道の日高振興局の職員です。

日高振興局ではおととしから、特産のコンブ干しや夏イチゴの栽培など、職員の“副業”を認めていて、今年から競走馬の育成も対象に加えました。

高村牧場 高村洋子さん
「(馬の)お尻は気を付けて…」

この日、牧場で働いた職員は20代の2人。放牧を終えると、すぐに、きゅう舎の清掃に取り掛かります。

牧場スタッフ
「汚れていないワラを壁際に寄せるんです」

2人とも、初めての作業。道具の扱いも、まだ慣れていません。

高村牧場 高村洋子さん
「大丈夫そう?」

日高振興局 農村振興課 原蔵馬さん(23)
「難しいです…」

日高振興局が副業を認めた背景には、人口減少や高齢化による1次産業の担い手不足があり、競走馬の生産も、例外ではありません。

職員によるサポートに、牧場側も期待を寄せています。

高村牧場 高村洋子さん
「様似は、とても小規模経営の牧場が多いので、なかなか通年雇用で、従業員を雇用するというシステムにはなっていない」

「だからこそ、忙しいシーズンに、誰かが心得て、(私たちの)片腕になってくれる人ができたらいいことだなと」

約2時間の仕事を終えた2人は…。

日高振興局 農村振興課 原蔵馬さん(23)
「普段デスクワークしていて、体を動かすことがないので、こうして教えてもらって、作業させていただくことは、すごく新鮮でした」

日高振興局 地域政策課 太田有希さん(25)
「この副業だけで、すべて解決するわけではないと思うんですけれど、それでも少しでも力になるなら、いい取り組みじゃないかと思います」

この牧場では、今後も、週末に振興局の職員の副業を受け入れるということです。

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