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ロシアの侵攻でウクライナから避難してきた姉妹 “終わらない争い”の中で祖国に留まる両親へ募る思い 避難先のマチで地元との触れ合いを重ねるも帰国を決断 北海道八雲町

北海道放送 / 2024年8月15日 20時36分

ロシアによるウクライナ侵攻はまったく終わりが見えませんが、北海道南部の八雲町に避難していたウクライナ人の姉妹は祖国に戻る決断をしました。姉妹の思いです。

先月、八雲町で開かれた送別会。会の主役はウクライナ人の姉妹イェリザベタ・ベツさんと、マルハリータさんです。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「八雲町の人はいつも優しかった。ありがとうございます。いつも思い出します」

以前から日本の文化に惹かれていた2人はロシアの侵攻を受けておととし12月、千葉県に避難。そして、去年4月に自然豊かな八雲町にやって来ました。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「夏は暑すぎず、冬には雪が降るし四季があります」

住宅や生活必需品は町が全面的にサポート。

地元の祭りではウクライナ国旗の色に飾られた山車を目にし、町民の温かい気持ちに胸が熱くなったといいます。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「八雲の人たちは優しく受け入れてくれて温かい」

姉のイェリザベタさんは小学校と中学校で英語の教員の補助役として働き、子どもたちとも触れ合いを重ねてきました。

しかし、2人は八雲町を離れ、戦争が続くウクライナに帰る決断をします。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「母のことがとても心配なので帰国することにしました」

父親のミコラさんと母親のナタリアさんは今も首都・キーウで暮らしていますが、ロシア軍による攻撃で緊張が絶えません。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「母はいつも警戒していて、危険に対して身構えていました」

戦争が長引いているため父も軍に加わる可能性があり、母を一人にはできないといいます。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「父は56歳で、軍隊に入ることができるのは60歳まで。母は心が弱くて、すぐに不安になってしまいます」

家族のために帰国を決めた2人。

ウクライナ出身 イェリザベタ・ベツさん
「サポートしてくれた分だけ、ウクライナ人は強くなれます」

いまだ戦火にさらされるウクライナに思いを寄せてほしい。八雲町を離れる姉妹の思いです。

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