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「安倍やめろ」「増税反対」“北海道警ヤジ排除”最高裁が排除された男性と道警側の上告退ける 敗訴の男性「僕自身が負けていても別の事として切り離す必要はない」

北海道放送 / 2024年8月20日 19時20分

2019年の参院選で当時の安倍晋三総理にヤジを飛ばした札幌市の男女が警察官に排除された問題で、最高裁は男性と北海道警側の上告をそれぞれ退けました。

女性の排除を違法とした札幌高裁の判決が確定します。

20日午前10時ごろ、原告側弁護団の元に最高裁から上告を退けるという書類が届きました。

原告弁護団 小野寺信勝弁護士
「政権に批判的な意見を述べたことによって、軽微なトラブルが生じるような状況であれば警察が介入できる。表現の自由への懸念というのはあると思う」

この問題は2019年7月の参院選で、JR札幌駅前で演説していた当時の安倍総理に大杉雅栄さん36歳と桃井希生さん29歳がヤジを飛ばし、警察官に排除されたものです。

2人は警察官らの行為が「表現の自由の侵害に当たる」として道に対し合わせて660万円の賠償を求める訴えを起こし、1審の札幌地裁は警察官の行為を違法としてあわせて88万円の賠償を命じました。

2審の札幌高裁は桃井さんについては1審と同様、表現の自由の侵害に当たるとして賠償を認めたものの、大杉さんに対しては「ヤジを飛ばしたことで周りの聴衆から暴行を受ける危険性があったため避難させた」などとする北海道警側の主張を認め、訴えを退けました。

大杉さんと北海道警側がそれぞれ上告していましたが、最高裁は19日付けでいずれの上告も受理しないなどと決定し、桃井さんへの賠償を認めた2審の判決が確定します。

原告 大杉雅栄さん(36)
「(原告側の主張は)ヤジを飛ばすことは表現の自由に含まれることと、それを不当に排除することはできないのであってそのあたりは基本的に認められている。僕自身が負けていても別の事として切り離す必要はない」

北海道警は最高裁の決定を受け、「特定の意見を規制することはもとより考えていない」「決定を真摯に受け止め、今後の警備に万全を期したい」とコメントしています。

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