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猛暑の影響も…全国で“米不足” 価格高騰に購入制限で消費者困惑 新米が出回れば“品薄”解消も、価格は高めの可能性

北海道放送 / 2024年8月22日 22時20分

去年の猛暑の影響などで、米の価格が高騰しています。この高値はいつまで続くんでしょうか。

食欲をそそる、ほかほかの炊きたてゴハン。いま、物価の優等生とも言える米の価格が上がっています。

買い物に来た人
「高いですよね、本当に。消費者としてはちょっとね」

買い物に来た人
「やっぱり高くなっていますね。(10キロで)500~600円くらい」

ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐
「入荷が不安定になっているので手配がつきづらいところがある」

全国で相次ぐ米不足による価格高騰。私たちの食卓を直撃する”令和の米騒動”をもうひとホリします。

13日の札幌市のスーパーです。売り場には米の在庫がたくさんあるように見えますが…。

ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐


「例年だと下段に10キロの米を品ぞろえしているが、今入荷が不安定となって5キロ帯を品ぞろえしている」

10キロの米が十分に入荷できない状況が続いていました。さらに価格も…。

ダイイチ米穀課 須田和磨課長補佐
「例年に比べると5キロ帯で300円くらいは値上がりしている。(原因は)去年の気候の状況が大きく影響していると思う。暑すぎるということ」

また、こちらのスーパーでは、8月21日からは、1家族10キロまでの購入制限を設けたということです。

米の価格が上がっている原因のひとつが、去年の猛暑による不作で流通量が減ったことにあります。

米どころで有名な新潟県・南魚沼市では、去年、農業用水として使用する川が干上がるなど、猛暑が稲の生育に打撃をもたらしました。

さらに米粒が乳白色に濁ったり、見た目が悪くなったりするなどの品質の低下が見られました。

農水省によりますと、6月末時点での全国の米の在庫量は156万トンと、前の年より2割ほど減り、統計のある25年間で最も少なくなっています。

また、コロナ明けでインバウンドが回復し、外食向けの需要が高まったことも、米不足に拍車をかけています。

この状況に飲食店も頭を悩ませています。

値上げの心配が少ない米に目をつけ、去年、札幌市でおにぎりとおはぎの店を始めた中村さんです。

おむすび茶屋おはな 中村雄一店長
「小麦やバターとか年々上がってるものに比べると、(米は)上がり幅も少なかったので米がいいかなと」

店では、多いときで1日に3升の米を炊くといいます。

去年の秋に年間契約しているため、現時点で仕入れ価格に影響はありませんが、今後の仕入れに不安を感じています。

おむすび茶屋おはな 中村雄一店長
「今年の新米に関してはまだ何とも言えない。(業者から)去年よりは上がるという話はいただいている。できるだけ(値段は)据え置きでいきたいと思っている。米以外の部分でどうにかできる部分があれば、そこを見直していくしかない」

北海道内有数の米の産地、妹背牛町で「ゆめぴりか」や「えみまる」を栽培する米農家、熊谷俊(くまがい・しゅん)さんの田んぼです。

去年の猛暑の影響は、どのくらいあったのでしょうか。

米農家 熊谷俊さん
「去年の秋に収穫したとき、うちは(影響が)そんなになかったが、(周囲で)被害があったというのは聞いた。収量も、去年は少し少なめだった気がする」

一方で、あと2週間ほどで収穫がはじまる今年の新米の生育状況は?

米農家 熊谷俊さん
「今年は見ていてすごくいい感じ。平年作も見込めるし、それ以上もありえるかという感じ。台風とかの影響があって、稲が倒れなければ、順調にいけばいっぱい取れる」

収穫には期待が持てると話す一方で、価格については複雑な思いがあると話します。

米農家 熊谷俊さん
「肥料とかの高騰、資材も全部そうですが、経費的にも非常に苦しい状況。なるべくは高くしたいが、高くなった分需要が減るというか、消費者が買ってくれないという状況。そうなってほしくない」

日本米穀商連合会によりますと、「米の高騰は10月ごろまでで、年内には落ち着く。ただし、去年よりは、価格は高い状態がしばらく続く」ということです。

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