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男性の育休取得率が過去最高に…原則1歳になるまで取得可、賃金の3分の2~半分給付金として支給「女性のキャリア形成にも重要」

北海道放送 / 2024年8月30日 20時52分

お父さん、育休を取っていますか。

70代男性
「僕らの時代に育休なんてない」

20代女性
「臨月で5日間だけ(夫が育休を取った)」

50代男性
「育休って何ですかという時代の人でした。生まれたらおまかせ。ありがとうよろしくみたいな感じで」

50代男性の妻
「帰りが遅かったので。ほぼ私が育てちゃった感じです」

男性の育児休業に対する反応は、世代によってバラバラ…。

しかし、いま、育休をとる男性は着実に増えています。

DaddySupport協会 平野翔大代表
「長い育児のスタートラインでしかない、育休は」

育休をとりやすい職場づくり

企業が進める育休取得の取り組みをもうひとホリします。

「おはよう、起きてたの?」

北海道札幌市の銀行員、田口泰孝さん(33)です。

2人の子育て真っ最中の田口さんは、2023年9月、長女の穂花ちゃん(1)が生まれたのをきっかけに、育休を1か月間取得しました。

「(エプロンは?)あっ!これですか!これは1年前の育休を取る機会に気持ちを入れていこうと思って妻に買ってもらいました。結構気に入っていて」

慣れた手つきで家事をこなす田口さん。

育児と家事は、妻の茉由さん(34)と分担しています。

「(妻が)本当につらそうだったので、第一子のときが。2人目ができたら長期で取ろうと思っていた」

茉由さん
「ある日帰ってきたときに、『1か月お休み取れる』って言ってくれた」

「気持ちに余裕がすごく出てきたので、2人目のかけがえのない新生児時期をとことん味わうことができて、うれしかった」

育児休業は、男女ともに子どもが原則1歳になるまで取得することができ、賃金の約3分の2~半分を給付金として支給されます。

2022年の育児・介護休業法の法改正により、男性の育休取得を推進することが企業側の義務となりました。

厚生労働省によりますと、昨年度の男性の育休取得率は3割を超えて、過去最高となりました。

田口さん
「いってきます」

田口さんが勤務する北海道銀行では、男性が育休を取りやすくするため、長期の育休から職場に復帰した時には、職員どうしが情報交換できる「復職サポートセミナー」を用意しています。

2023年度、道銀は男性の育休取得率100%を達成しました。

田口さん
「上司と同じ職場の仲間が本当に信頼できる人たちばっかりで、誰一人嫌な顔をしなかった。本当にいい職場に恵まれたなと思うし、本当に助かりました」

さらに、道銀は、育児と仕事を両立させるために職員用の託児所を設置するなど、サポートに力を入れています。

北海道銀行 人事部 ダイバーシティ推進室 佐伯亜耶さん
「職員の働きやすさをすごく大事にしていて、その中の1つとしてやっぱり育休取得。子育て、プライベートと仕事の両立ってすごく大事なことだと思ってます。(育休取得は)キャリアを阻害するものじゃないという空気感になってくると思っているので、そういうところを目指したい」

一方で、マチではこんな声も聞こえてきます。

30代男性
「(育休を)取ってないです。なんかやっぱりまだ、取りにくいっていう感じはちょっとある」

30代女性
「(夫に育休を)取れないって言われました。取れるけど取ったら、お仕事なくなっちゃう」

男性の育児を支援する団体の代表は、育休をとりやすい職場環境をつくることが重要だと訴えます。

DaddySupport協会 平野翔大代表
「中小企業の方が確実に大企業より弱い。行政・商工会議所とかも含めて、総勢でどうしていくかっていうグランドデザイン(設計図)をちゃんと持たないといけない」

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