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【防災企画】北海道胆振東部地震から6年 避難所生活での「食」の課題と対策 管理栄養士が伝えたい…栄養不足や温かい食事の重要性

北海道放送 / 2024年9月5日 18時26分

胆振東部地震から9月6日で6年。9月2日からの一週間、防災について考える様々な話題をお伝えしています。
9月5日は避難所での「食」について考えます。

北海道札幌市の手稲渓仁会病院で、入院患者を食事の面で支える管理栄養士の田中智美さんです。

1月の能登半島地震では、現地の避難所で栄養管理や炊き出しなどの支援を行いました。

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん
「(被災者は)レトルト食品を日常的に利用されているので塩分が多くて、血圧の薬が増えていったり、足がすごくむくんでいる人も散見された」

支援物資に頼る避難所生活が長期化する中で、肉や魚などのタンパク質や、ビタミン、ミネラルの不足が目立ったといいます。

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん


「避難所にはものすごいたくさんの食料支援物資が届くが、『これどうやって使うの』というようなものとか、賞味期限が記載されていない食料支援物資は怖くて使えない」

さらに、本来は役立つ支援物資がうまく使われていないケースもありました。

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん
「これただのパウダーなんです。汁物とか即席のシチューがもしあったら、そこにさっと入れて混ぜれば野菜も取れる」

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん
「今回の災害被災地にあったんです。あったんですけど全然使われずに、隅のほうにダンボールでものすごい山積みにされていて。今回これをたこ焼き粉に混ぜて、野菜たこ焼きにした。子どもも高齢者もすごく喜んでくれた」

北海道でも避けて通れない冬の災害の怖さも実感したといいます。

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん
「冷たいものを食べ続けるっていうのが、意外と人々の心をむしばんでいくというか、すごく苦しい思いになってしまうっていうのがあって。適温の食事を食べることの大切さをすごく能登で感じた」

電気やガスが止まっていても温かい食事をつくる方法があります。

手稲渓仁会病院 管理栄養士 田中智美さん
「加熱袋にカイロみたいな発熱剤を入れて、あとは食事をこの中に入れて、水を入れたらこんな感じで、30分で出来上がります」

市販の加熱袋とレトルト食品を家に備蓄しておけば、災害時でも体と心を温めてくれる食事がとれます。

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