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「ツール・ド・北海道」死亡事故を受けた安全対策検討会 出場チームへのアンケートで見えてきた課題 年内に報告書を取りまとめる方針 北海道

北海道放送 / 2024年9月5日 22時9分

2023年のツール・ド・北海道(2023年9月 北海道上富良野町 ツール・ド・北海道協会提供)

2023年9月、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で起きた死亡事故。
まもなく事故から1年が経とうとしているなか、4日、有識者による6回目の安全対策検討会がオンラインで開かれました。
検討会では事故が起きた現場を含め、レースが中止されるまでの間に15台の車が規制中のコースに入っていたことがわかりました。出場チームへのアンケートで見えてきた課題とは…。

この事故は2023年年9月、北海道上川地方の上富良野町で「ツール・ド・北海道」に参加していた当時21歳の男子大学生が反対車線を走る乗用車と衝突し死亡したものです。

4日、有識者による6回目の安全対策検討会がオンラインで開催されました。

運営団体は、調査の結果、事故の現場を含め、レースが中止されるまでの間に15台の車が規制中のコース内に入っていたことが明らかになりました。

そのうち、選手たちの前を走るエスコートバイクが後続の選手らに対して、注意喚起の合図をしたのは3台で、大学生と衝突した車は含まれていませんでした。

運営団体は安全対策のとりまとめに向けて、2023年の大会に出場した16チームにアンケートを実施し、回答のあった10チーム分のアンケート調査の結果を公表しました。(以下アンケートより一部抜粋)

『コースの立哨警備の対応について』の項目では…。

およそ半数が「どちらかというと不十分な対応だったと思う」という回答に。

さらに、『競技中の選手らにコース内にある危険箇所の注意喚起について、特に強化すべきところは?』という問いに対しては、「コース脇に停車している一般車両」という項目については、全チームが「強調する必要がある」と回答。

次いで、「危険な下り勾配区間(特に先の見えないブラインドカーブ)」についても、ほとんどのチームが「強調する必要がある」と回答しました。

2023年の事故と関連すると思われる2つの項目について、競技に参加するチームとして、配慮を求める気持ちがアンケート結果に表れました。

また、『今後のツール・ド・北海道の安全対策(検討案)について』という問いに対しては、「片側1車線のレースから道路2車線利用への変更」「交通規制強化について」「エスコートバイクの増強について」などの3つが導入や検討に前向きな声が多くみられました。いずれも安全な競技運営に繋がる重要な項目です。

そんななか、意見が割れたのは「招待チームの見直しについて」という項目です。

競技に参加する選手らの実力差が大きいと、競技全体の隊列が長くなり、安全面に支障があると考えられる一方で、レース経験を積みたい若い選手らが参加する機会が無くなる可能性が懸念される結果となりました。

4日の安全対策検討会では、他にも、コース上への車両の進入を確実に止める方法やコース内に車両が進入した場合の対処案、事故発生時の体制などが具体的に検討されました。

これらのアンケート結果も踏まえて、検討会は運営団体とも協議を行いながら、年内に検討会としての報告書を取りまとめるとしています。

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