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【旭川女子中学生いじめ凍死】「動画とりたくない」「動画が嫌なんです」撮影を要求された際のやりとりも明らかに…366ページの「いじめ再調査報告書」公表

北海道放送 / 2024年9月13日 19時55分

13日、北海道旭川市が公表した366ページにわたるいじめ重大事態の再調査報告書。

「廣瀬爽彩の自殺は、性被害に係るいじめがなければ起こりえず、また、関係機関の対応または不対応は、少なくともこれを引き留める要因とはならなかった」

3年前に旭川市の公園で当時中学2年だった廣瀬爽彩さんが死亡したことについて、学校や市教委の責任に言及したうえで、いじめと自殺との因果関係を認めました。

旭川市 今津寛介市長
「市政を預かる市長として、改めて14歳の女子生徒の尊い命を救うことができなかったことに対し、旭川市を代表して心からおわび申し上げます」

報告書では、あわせて7つの項目がいじめと認められました。

中学校のクラス内で廣瀬さんが疎外されていると感じたことや、「廣瀬さんの特徴的な行動を真似する」など1回目の調査では認められなかった行為もいじめと認定されました。

さらに、上級生から性的な動画の撮影を要求された際の詳細なやりとりも明らかになり、廣瀬さんが必死に抵抗していたことがわかります。

廣瀬爽彩さん
「動画とりたくない」「動画が嫌なんです」「動画って何か怖い」

報告書は、プライバシーに関する部分を削除した「公表版」として公開されましたが、関係者によりますと、非公表となったのは全体の5%以下で、いじめの全体像がほぼ明らかになったとみられます。

報告書では、約そ60ページにわたっていじめの再発防止策も提言されました。

旭川市の高校教諭で、いじめ問題に取り組むNPOの代表を務める岩岡勝人理事長は、再発防止策を実践するには、教育現場の環境づくりと教員のスキルアップが必要だと指摘します。

NPO法人学校の底力 岩岡勝人理事長
「学校の中ではやはり子どもたちを守るのは先生なので、先生たちが働きやすい、意見を言いやすい、マイナスの情報も共有しやすいという土壌を作っていくことも重要だと思う」

廣瀬さんの死から3年半…。

遺体が見つかった旭川市内の公園にある献花台には、いまもたくさんの花が手向けられています。

手を合わせに来た人
「ひとつの区切りがついたということで、もうこれ以上同じようなことの無いように願うばかりです」

いじめによる廣瀬さんの死を教訓に、徹底した再発防止の取り組みが求められています。

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