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人生100年時代「年金だけで暮らしていけない…」“働く高齢者”が増加 菓子店で働く96歳の女性は…「社会貢献も活気のひとつ」 北海道

北海道放送 / 2024年9月13日 20時42分

来週の月曜日は「敬老の日」。北海道内の65歳以上の高齢者の数は約166万人、3人に1人が65歳以上です。イマドキの高齢者のみなさんは、やる気と元気に満ち溢れています。

菓子店で接客する女性は、なんと96歳!今も現役バリバリで働いています。

みなさんは、いくつまで働きたいですか?

80代
「体の具合が悪くなく、元気でまだ働ける場所があれば働いてもいい」

70代
「体の健康のこともあるけども、今まで給料をもらっていたとおりの生活するために働くんだと思う」

ニッセイ基礎研究所生活研究部 前田展弘 上席研究員
「もう定年後とか老後とか余生とか、そういう概念自体がどんどん薄れるというか薄れていかないといけない」

人生100年時代の高齢者のライフスタイルを、もうひとほりします。

札幌市東区で行われたのは、60歳以上が対象の「就活セミナー」です。

参加者は、就職活動の心構えや、仕事探しのポイントなどを熱心に聞いていました。

生きがいや社会貢献のために、仕事に就きたいという気持ちはありますが…。

参加者(70代)
「4~5社面接受けたけどパート希望で、なかなか採用には至らない状況」

そして、働かざるを得ない理由があります…「お金の不安」です。

参加者(70代)
「ちょっと年金だけで暮らしていけないから、それで2~3時間でも何か(仕事が)ないかなと思って」

参加者(60代)
「果たして自分たちの持っている資産でやっていけるかというのは、やはり年を取って感じること」

仕事をしたい理由は様々ですが、就活セミナーの参加者は年々増えているそうです。

札幌市就業サポートセンター 水木佳緒里事業責任者
「経済的な部分とか、それから社会とのつながりもそうだし、そういったものに対して不安を感じているのではないかなと」

厚生労働省によりますと、65歳以上の高齢者で、仕事をしている人の割合=就業率は、2011年、25.2%と過去最高を記録。

中でも、65歳から69歳では、半数以上の人が仕事についています。

高齢者の就業率が上がっていることについて専門家は…。

ニッセイ基礎研究所生活研究部 前田展弘 上席研究員
「やっぱり人手不足の波が、高齢者の領域にも及んでいることが大きい。同じ年齢で昔と今を比べると、10歳ぐらい若返っているというような若返りの実態があるので、そうするとシニアの人にとってみればまだまだ元気でやれるという。そういったところから(高齢者の)就労数・就労率も上がってきている」

そんななか、90歳を超えてなお、現役で働く女性がいます。

梅屋 坂田愛子さん(96)
「360円だけど350円にしてあるからね。10円サービスね!気をつけてね。ありがとう、ありがとう」

後志地方の留寿都村で100年以上続く元祖みそまんじゅうの店「梅屋」の坂田愛子さん。1928年(昭和3年)の生まれで、なんと今年で96歳です!

もちもちの皮でこしあんをつつんだ「元祖みそまんじゅう」は観光客にも有名で、早々に売り切れる日も。

人気店を切り盛りしてきた坂田さん、いまも店頭に立ち続けてます。

梅屋 坂田愛子さん(96)
「商売やって49年。変な話、私が出るとお客さんが喜ぶのよ。会えたってね。8割が私のことで心配するんだってお客さんが(店に)出てあげた方がいいのかなと思ってね」

96歳とは思えない、ハキハキしたしゃべり方で、姿勢もよく、衰えなど微塵も感じさせません。

その姿に常連客は…。

10年以上の常連客
「札幌から来た。(坂田さんは)なんかね、元気をもらうんだよね」

趣味の日本舞踊や、ボランティア活動もしている坂田さん。

あふれる元気の源は?

梅屋 坂田愛子さん(96)
「人のために一生懸命頑張ろうというね。そういう気持ちがあるからでない?だからやっぱり社会貢献することも、活気のひとつじゃないですか、生きる力のね。何でもやりたいことあればさ、目的あれば、やっぱり生きられるんじゃないかなと」

■96歳の坂田愛子さんに聞いた長生きの秘けつ
・外に出て人と話すこと
・おしゃれをすること

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