1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「I want to kill you」と英語で叫ぶ声 田村瑠奈被告30歳の肉声が法廷で初めて流される ススキノ頭部切断事件 母親、浩子被告(61)の4回目の公判始まる 札幌地裁

北海道放送 / 2024年10月1日 12時26分

殺人などの罪で逮捕・起訴された田村瑠奈被告ら親子3人

去年7月、札幌市の繁華街ススキノのホテルで、当時62歳の男性が男性が殺害されて首を切断された事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち、1日午前11時から、母親の田村浩子被告の4回目の公判が札幌地裁で開かれました。

裁判の冒頭で、瑠奈被告が「I want to kill you」などと父親の修被告に対し、ののしる音声が法廷で再生されました。

起訴状などによりますと、札幌市厚別区の無職、田村瑠奈(るな)被告30歳、父親で精神科医の修被告60歳、それに母親で無職の浩子被告61歳の親子3人は、去年7月、札幌市のススキノのホテルで、当時62歳の男性が殺害されて首を切断、頭部を持ち去られるなどした事件で、それぞれ下記の罪に問われています。

■田村瑠奈被告(30)=殺人、死体損壊、死体領得、死体遺棄・被害男性の首を、刃渡り約8.2センチの折りたたみナイフで何度も刺して殺害・殺害後、ノコギリなどで首を切断・頭部をキャリーケースに隠し、修被告が運転の車に乗って自宅まで運ぶ・刃物などで皮膚を剥ぎ取り、眼球などを摘出・その様子をビデオ撮影することを企て、浩子被告に依頼
■父親の修被告(60)=殺人ほう助、死体損壊ほう助、死体領得ほう助、死体遺棄ほう助・殺害目的などを知りながら、ノコギリ2本、キャリーケースなど12点を購入して瑠奈被告に渡す・犯行後の瑠奈被告を自宅まで運び、男性の頭部を隠すことを容認・浩子被告を介して頭部損壊の様子のビデオ撮影の依頼を受け、実行
■母親の浩子被告(61)=死体遺棄ほう助、死体損壊ほう助・被害男性の頭部を瑠奈被告が自宅に隠すことを容認・瑠奈被告から頭部損壊の様子のビデオ撮影を求められて容認、修被告に実行を依頼

これまで3回の公判で、母親の浩子被告は「頭部の損壊を知ったのは、家に持ち込まれた後。あまりに異常なことで、娘を咎めることもできず、認めることもできず、何も言えませんでした」と、死体遺棄ほう助の起訴内容を否認。

さらに、ビデオ撮影についても「何を撮影するのか知らされておらず、とても耐えられなくて、助けを求める気持ちで、夫に撮影を依頼しただけで、犯罪を手伝う意思は全くなかった」と、涙ながらに死体損壊ほう助の起訴内容も否認しました。

弁護人も「頭部を瑠奈被告が自宅浴室に置き続けたことを認識していたが、容認するような発言を一切せず、ビデオ撮影しながら頭部を損壊する計画についても、抽象的に撮影を修被告に依頼しただけ」などとして、無罪を主張しました。

このあと、検察と弁護人、どちらも裁判員裁判となる瑠奈被告と修被告の公判も見すえて、いびつな親娘関係、瑠奈容疑者が男性を殺害した動機などについて指摘。

そこで、瑠奈被告が女装していた被害男性に避妊具なしで性交されるなどし、トラブルになったことが事件の発端であることは一致。

その上で、検察は「その怒りなどから、殺害だけでなく、もともと人体に興味があった瑠奈被告が遺体を解体して弄ぶことを企て、修被告も容認して協力」と指摘したのに対し、弁護人は、修被告の無罪主張も視野に「両親には瑠奈被告と被害男性がSMプレイをするという認識しかなく、殺害は、瑠奈被告が自宅に頭部を持ち帰って初めて知った」などと主張していました。

また、2回目の公判に証人として出廷した父親の修被告は「言葉では言い尽くせませんが、取り返しのつかないことをした。
大変、申し訳ない」と遺族に謝罪。

事件前後の状況については「ススキノから家に戻り、娘から『首、拾った』と告げられ、初めて犯行を知った。現場まで自家用車で行ってたから、すぐに娘が逮捕されるだろうと思った。警察に突き出すのは、娘が抱えていた何かを抱えきれず、裏切る行為になると思ってできなかった。ゾンビ妄想が出る前は、言うべきことは言い、やるべきことはやってきたつもり。本人を追い詰めないようにすることが望ましいと思っていた」などと証言していました。

こうして迎えた10月1日午前の4回目の公判。

修被告の2回目の証人尋問を前に、裁判の冒頭で、瑠奈被告が父親の修被告に対し叫び声を上げたり、英語で「I want to kill you」とののしったりする音声が、弁護側の証拠として法廷で再生されました。

法廷では、
・「I want to kill you(お前を殺したい)」「忘れるな。わかるか。今すぐにだ」英語で叫ぶようす
・「なぜ、お前は私の命令に従わない?」などと日本語で修被告をののしるようす
・去年1月に修被告が瑠奈被告を精神科に連れて行こうとするやりとりのようす
瑠奈被告「とっとと消えろ、てめえらを殺してやる、ずっとそう思って生きて来たんだよ、私の妹と私は。あんたが私を苦しめて…」
修被告「まず明日行って、クリニックだとそのレベルだと対応できないだろうから、なるべく早く診てもらえる病院に予約を入れます。(話の途中で『うわー』という瑠奈被告の大きな叫び声)」
修被告「今までと違う薬で違う効果が期待できるかもしれない」など、瑠奈被告の肉声が初めて法廷で流されました。

この後、修被告の証人尋問が行われていて、裁判は夕方まで続く予定です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください