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知床観光船沈没事故 釧路地検、9日にも運航会社社長を業務上過失致死などの罪で起訴する方針 捜査の最終局面へ 北海道

北海道放送 / 2024年10月8日 15時16分

運航会社社長 桂田精一容疑者61歳(今年9月)

2022年4月、北海道・知床半島沖で起きた観光船沈没事故で、釧路地検は、9日にも、当時船を操縦していない運航会社の社長を業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪で起訴する異例の方針を固めました。

北海道釧路市の中心部にほど近い釧路刑務支所。

先週から今週にかけて「海上保安庁」や「検察庁」の担当官の出入りが慌ただしくなっていました。

勾留中の運航会社社長、桂田精一容疑者(61)への捜査がヤマ場を迎えていました。

2022年4月、知床半島沖で乗客乗員20人が死亡、乗客6人が不明になった「KAZUⅠ」の沈没事故。

運航会社の安全管理規程では、風速8メートル以上の恐れがある場合は出航を中止すると定めていました。

しかし、「KAZUⅠ」は「風速15メートル」、「波高2メートルから2.5メートル」の予報が出される中を出航。

釧路地検は、運航管理者でもある桂田容疑者が天候が荒れる可能性を予見しながら出航させたことが沈没に至ったと判断しました。

運航管理者は、船長と連携して運航するか否かを判断する立場ですが、その桂田容疑者は事故直後の会見と同様の供述を繰り返しているといいます。

運航会社「知床遊覧船」社長 桂田精一容疑者(2022年)
「海が荒れるようであれば引き返す条件付き運航ということを豊田氏(船長)と打ち合わせ、当時の出港を決定いたしました」

釧路地検は、勾留期限の9日、桂田容疑者を業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪で起訴する方針を固めました。

海難事故で直接、船を操縦していない運航会社社長の刑事責任責任を問うのは極めて異例です。

桂田容疑者の弁護人は、9日起訴された場合には裁判所に保釈請求を行うことにしています。

一方、第一管区海上保安本部は、9月、「KAZUⅠ」の船長、豊田徳幸容疑者については、出航前の適切な検査のほか、当日も天候の悪化から出航中止などをする義務があったのにこれらを怠り、乗客乗員を死亡させたとして業務上過失致死などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検しています。

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