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政治とカネの象徴区 党の威信かけ激しい議席争い…党幹部が次々と応援入り 北海道5区

北海道放送 / 2024年10月25日 20時36分

10月27日投開票の衆院選。北海道内で唯一、自民党の裏金問題で処分を受けた候補がいるのが北海道5区です。

届け出順に3人が立候補しています。

各党は大物を次々と送り込み、政治とカネの問題を巡り、熾烈な戦いを繰り広げています。

叩きつける雨のなか、傘も差さずにマイクを握るのは、自民党の前職、和田義明氏(53)です。

自民党・前職 和田義明氏
「われわれの日々の暮らしで、いろいろな苦労が絶えません」

義理の父で当選12回を誇った故・町村信孝氏の地盤を引き継いで、はや9年。

収支報告書に990万円の不記載があり、公認は得られたものの比例区での重複立候補が認められず、窮地に立たされています。

自民党・前職 和田義明氏
「雨にぬれて元気が出てきました」

裏金批判を跳ね返そうと、党からは続々と応援が入ります。

処分を決めた石破茂総理も駆け付けました。

石破茂総理
「和田義明は間違いなく、次の時代にとっていなくてはならない人であります」

衆議院解散の日、和田氏の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。

自民党・前職 和田義明氏
「これは党の判断なので、われわれは受け止めるしかない」

自民党・前職 和田義明氏
「おはようございます」

和田氏は急きょ予定を早め、翌朝から地元で街頭に立ちました。

自民党 和田義明氏
「ひげそるの忘れた。しまった」

過去の選挙で支持が得られた千歳市や恵庭市をまわり、自衛隊の処遇改善や男性育休の促進などの実績を訴えますが、「裏金議員」のイメージを払しょくするのに苦戦しています。

自民党・前職 和田義明氏
「やってきたことをそのままお伝えする。なかなか伝わっていないので、伝えてもいただけないので、自分の口で伝えるということをやっている」

自民党への攻勢を強めるのは立憲民主党の元職、池田真紀氏(52)です。

過去3回の選挙で和田氏と激しく競り合ってきました。

立憲民主党・元職 池田真紀氏
「この北海道5区では、北海道で唯一“裏金議員”が公認を受けて、のうのうと選挙に出ているんです」

道内で唯一、政治とカネの問題が直接問われる、北海道5区。

議席を奪おうと、党の幹部が続々と応援に入ります。

立憲民主党 泉健太 前代表
「道民の正義感やクリーンさというのを表現するのが北海道5区ですからね」

立憲民主党・元職 池田真紀氏
「私、池田真紀は地方の庶民の実態・生活の実態を国政に届ける役割がある」

新さっぽろを中心に毎朝、街頭に立ち続ける池田氏。

教育や福祉の政策に力を入れる一方で、自民党の旧態依然とした政治を批判して改革を訴えます。

立憲民主党・元職 池田真紀氏
「自民党・公明党の母数って大きい。そこと、わが方とでは全然違うので。従来の選挙からの脱却に挑戦している感じがある」

選挙戦終盤の10月23日、さらなる激震が走りました。

共産党の機関紙「赤旗」が、「自民党が裏金問題で非公認の候補者の支部に2,000万円の活動費を支給していた」と報じたのです。

共産党・新人 鈴木龍次氏(64)
「本来だったら選挙に出てもいいのか、政倫審にも出てないし、説明も謝罪もしてない。そこは追及していかなきゃいけない」

共産党の新人、鈴木龍次氏は安保法制の撤廃や企業団体献金の廃止を訴えます。

田村智子委員長も選挙区入りして、自民党政治に「待った」をかけます。

共産党 田村智子委員長
「(選挙区で)それぞれが自民党を追い詰める。何としても勝利していきたい」

「政治とカネ」の問題で道内の象徴区となっている北海道5区。

党の威信をかけて議席を奪い合う戦いが激しさを増しています。

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