家の中から操作可能『除雪ドローン』販売スタート、4輪独立モーターで重量1.8トンの車をけん引するパワー、1台111万円~近く自動運転型も実用化へ
北海道放送 / 2024年11月25日 20時26分
24日の雪かきでお疲れの方も多いかもしれませんがある機械が、雪かきの苦労を解消してくれそうです。
24日札幌市南区の小金湯では、21センチの雪が積もりました。
市民
「重いです。すごいですね。70過ぎのわれわれにはちょっときついね」
雪との長い戦いの始まりに、ためいきがもれますが…。
先週、赤平で画期的な発明品がお披露目されました。
開発者
「雪が降り始めたらすぐ除雪をして雪がない状態をキープする。窓越しで見ながら暖かいところで操作できる」
その名も「除雪ドローン」!家の中から除雪ができる「夢のマシン」を、もうひとホリします。
「タイヤ持ち上げてみて?」
除雪ドローンは、自動運転の「水上ドローン」を手掛ける東京のエバーブルーテクノロジーズと、ロケットなど航空宇宙事業にも携わる滝川の「六花重工(むつはなじゅうこう)」が共同開発しました。
六花重工 安武伸悟 社長
「リビングから除雪できないかなと。除雪遠隔操作・自動操縦できそうと思い、2年」
構想から2年、完成したのが電動の無人除雪機、「除雪ドローンF11(エフイレブン)」です。
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「私の趣味で私がデザイン。ミニ四駆やF1とかレーシングカーをモチーフ。ワクワクしたいじゃないですか」
しかし、完成までは、険しい道のりでした。
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「(初期モデルの)V1。これ完全に出落ちですよね?」
六花重工 安武伸悟 社長
「今思うと全然押せていない」
去年4月の試作機、パワー不足で何度押しても雪は全く動きません。その半年後、改良版のV2が生まれます。
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「押せてる!押せてる!」
六花重工 安武伸悟 社長
「11月とか12月だったのでタイヤのグリップ力で押せているというのをまだこのときは知らなかった…」
このV2に「雪かき」を付けて実験を重ねますが…。
六花重工 安武伸悟 社長
「最終的には押す力に負けてスコップが曲がって壊れてしまった」
マシンのパワーと、排土板などのパーツとのバランスに一番苦労したそうです。
そして、ついに完成!「除雪ドローンF11」。いざ、出動!
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「滑るが四駆の(タイヤの)どれかがグリップしているので押していける」
重さ80キロの車体は、4輪それぞれが独立したモーターで動きます。
フル充電で最大およそ3時間稼働し、1回の充電にかかる電気代はわずか20円です。
これで1.8トンの車も引っ張れるパワーがあります。手元のコントローラーで遠隔操縦するので、従来の除雪機のように、人が寒い屋外にでる必要はありません。
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「安武さん次は日陰になっているジャングルジム側に行って除雪して」
六花重工 安武伸悟 社長
「除雪していますね」
エバーブルーテクノロジーズ 野間恒毅 社長
「(操縦者に)力がいらないのが最大の特徴。このラジコンであれば指しか使わない、汗かかない、汗冷えしない。ここからいろいろな機能を追加していきましょうと、もちろん自動運転もそのうちの一つ」
除雪ドローンは、11月15日からクラウドファンディングを通して販売がスタートしました。
価格は、1台111万円からとなっています。お宅に一台いかがですか?
社長の話では、自動運転も開発中なんですね?実は、もうすぐ実現できそうなんです。
自動運転の実験では、GPSで人工衛星からの位置情報、センサーカメラで周囲の状況を把握して、指定されたエリアを自動で除雪していきます。
来年度中にも実用化する予定で、現在の除雪ドローンに自動運転機能を追加することができます。
外部リンク
- 「知っておくことで救える命がある」AEDの使い方を学べるおもちゃ『トイこころ』考案者は2児のパパ、限定1000個が完売、アメリカやドイツからも注文で再販を検討
- 体験型の博覧会 冬の札幌で世界の珍しいカブトムシとクワガタに触れ合うイベント 命の尊さを学ぶ機会に
- 「甘くみていた。すみません」 中国籍の21歳の男性 北海道羊蹄山の6合目付近 疲労で歩行困難に この時期にしては軽装
- 札幌市が“生活道路3800kmの除雪”の実施と費用の全額負担を検討 費用を分担してきた「町内会」の高齢化と加入率低下なども背景に…ただ除雪で確保される道幅は狭くなる課題も
- 「私はやっていない」から一転「何本売ったかは正確に覚えていない」高級品“羅臼コンブ”を勝手に売りさばいた横領容疑の41歳元漁協職員、倉庫から3500万円分が不明
この記事に関連するニュース
-
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース / 2024年11月22日 12時0分
-
雪国の未来を変える「除雪ドローン(R)SRD-F11RC」、11月15日からクラウドファンディングを開始
PR TIMES / 2024年11月15日 11時15分
-
ザクザク路面に重たい雪… 平年より6日早い積雪で市民生活混乱 夏タイヤでスリップ事故も 札幌
HTB北海道ニュース / 2024年11月8日 16時16分
-
札幌で積雪観測 始まった冬本番…さまざまな凍結路面に対応する機能性の高い冬靴が人気に
HTB北海道ニュース / 2024年11月7日 16時16分
-
積もる前に動き出す「除雪ドローン」の仕組みと狙い
ITmedia NEWS / 2024年10月29日 8時35分
ランキング
-
1大阪メトロの座席で尻にやけど…原因は「アルカリ性洗浄剤」 警察は液体が座席に付着した経緯を捜査
MBSニュース / 2024年11月25日 18時0分
-
2「70万円あまりを11月4日に支払った」 斎藤兵庫県知事代理人が内訳も明かす 知事選の選挙活動めぐり公選法違反の可能性との指摘を受け対応 近く「請求書を公開する」とも
ABCニュース / 2024年11月25日 14時43分
-
3「クマ駆除要請の拒否を認める」北海道猟友会 全道71支部に通知
HTB北海道ニュース / 2024年11月25日 18時31分
-
4和歌山知事が国民民主党を批判 年収の壁巡り「無責任」
共同通信 / 2024年11月25日 16時28分
-
5能登地震で不明の男性か 土砂崩れ現場で「人のようなもの」発見 石川・輪島市
日テレNEWS NNN / 2024年11月25日 20時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください