闇バイト 再逮捕の実行役の男（25）「20万円もらえると思った」と新たな供述 一方、指示役と連絡が取れなくなり報酬得られずとも

建造物損壊などの疑いで再逮捕、送検された鈴木陸（25）容疑者（10月　札幌豊平警察署）

札幌市で「闇バイト」による強盗や窃盗など３つの事件で逮捕された実行役の男が、北海道空知地方の男性を脅迫した事件の報酬について、「20万円もらえると思った」などと供述していることが新たにわかりました。

川崎市の建築作業員・鈴木陸容疑者（25）は、10月12日から13日にかけて、北海道空知地方の40代男性が住む共同住宅のドアに赤のスプレー塗料で「金返せ」と吹き付けた上で、この共同住宅の駐車場に止めてあった車３台のヘッドライトにもスプレーを噴射。

さらに、40代男性の郵便受けや車４台のワイパーに「しっかり守ってやれよ」などと危害を加える内容をほのめかす紙を入れるなどした建造物損壊、器物損壊、脅迫の疑いで再逮捕され、４日送検されました。

ドアや車の被害総額は、約100万円にのぼるということです。

警察によりますと、鈴木容疑者は、秘匿性の高いアプリを使って指示役とやりとりしていて、指示役から犯行内容や報酬金額を示されていたということです。

調べに対し、鈴木容疑者は「弁解することはありません、全て私がやりました」と容疑を認めているということです。

また、ＳＮＳから「闇バイト」に応募したと供述。

「今回の事件で合計20万円もらえると思った」などと話した上で「事件後に指示役と連絡が取れなくなり報酬はもらえなかった」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。

鈴木容疑者は、10月に札幌市豊平区の住宅に押し入った強盗事件や、南区の空き家で指輪などを盗んだ窃盗事件など、２つの事件でも起訴されていて、警察は関東で起きている一連の闇バイト事件との関連も視野に捜査しています。