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【札幌・ススキノ首切断】母親が感じとった瑠奈被告(30)の不安と怒り「望まない妊娠を恐れていた」 母親・浩子被告(61)の7回目の裁判~詳細④

北海道放送 / 2024年12月12日 16時11分

田村浩子被告(61・スケッチ)瑠奈被告(30)父親の修被告(60)

2023年7月、札幌・ススキノのホテルで首を切断された男性の遺体がみつかり、田村瑠奈被告30歳と両親の3人が逮捕・起訴された事件で、12日午前11時から母親の田村浩子被告(61)の7回目の裁判が開かれ、浩子被告への被告人質問が続いています。

瑠奈被告が被害男性との性行為に同意したと思うかと問われた浩子被告は「どちらとも言えない」と述べました。

さらに、「最初は『ひどい人だった』と(瑠奈被告は)怒っていると思った。望まない妊娠を恐れていた」と続けました。

被害男性を探したことについては、謝罪して欲しいということが主体で、瑠奈被告は「もし見つけたら謝ってほしい」「私にしたことが女性に対してどんな酷いことか謝ってほしい」と話していたと明かしました。

浩子被告は、被害男性について「もう会ってほしくないという思いはあった。出来れば見つかってほしくない」と思っていたものの、引きこもりがちだった瑠奈被告が「探しに行くのを『やりたい』と言ったので止めなかったし、札幌は広いので見つかるわけない」と思ったといいます。

父親の修被告(60)と「見つからないといいね」と話し、被害男性を「シカ」と呼んだ理由については、「記憶ない、何も知らない人で娘にとっても知らない人、便宜上そうしたのかな」と述べました。

被害男性との次回の約束で、瑠奈被告は「SMの女王様をやってみたい」「女王様をさせてもらえるのでは…」と思っていたようだと言い、買ったムチを部屋で振ったり、衣装や道具も用意したりしていたということです。

自宅で、瑠奈被告と父親・修被告が、行為のシミュレーションをしていたことについては、ごく短時間で5分もあったかどうかで、浩子被告は同じ部屋にいて「『SM』という性的な言葉のイメージと親子の関係に笑いそうになるのをこらえていた」と話しました。

瑠奈被告からエタノールやスカーフを買うよう頼まれたことについては、「エタノールは、コロナ前からまな板や包丁を拭くために使っていたし、娘の部屋にもドールの上にエタノールが2本あったりしたので、何に使うかは聞いていなかった」「無水エタノールを選んでいた、消毒用は純度は薄いので」と述べました。

また、瑠奈被告は事件の1年ほど前から、フィギュアのように自分で組み立てたり、色塗りなどを行う「ガレージキット」にはまっていて、コンテストに出品したこともあるということです。

アクリル板を買いにホームセンターに一緒に行ったり、アクリル板を切るための、片刃の30センチぐらいのノコギリを買ったりしたとも話しました。

塩素系漂白剤についても、瑠奈被告に頼まれて買うこともあったといい、風呂掃除を手伝ってくれたことも。

一方、被害男性に「瑠奈被告が組長の娘で、(約束を)守らなければ海に沈める」とウソをつこうと思ったことについて、浩子被告は、「(被害男性と瑠奈被告の)最初の出会いの印象が拭えなかった。娘の相手をする人でも、実際どんなふうにコトが運ぶか不安。行ってほしくない。会ってほしくない」と述べ、「瑠奈自身、楽しみにしている様子だったので言えなかった」と説明しました。

また、被害男性に、自分たちが親だと明かして「やめて」と話すことはしなかった理由については、「娘が自分から行動して見つけて仲直りするところまで約束してきたのを“成功体験”だと思っていたので、『やめて』と言えなかった。苦肉の策で、このぐらい強いことを言ったら来ないでくれると思った」と話しました。

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