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「ラピダスのように大きな規模の企業の呼び込みに税金を」高校生の真剣な“政策提案書”に現職市長タジタジ「耳が痛い」北海道江別市

北海道放送 / 2024年12月23日 19時56分

高校生らの観光や交通のアイディアを市の政策に反映させたい。そんな「政策提案書」が12月23日、北海道江別市の市長に手渡されました。

12月23日、8か月を費やした政策提案書が江別市の後藤好人市長に手渡されました。

立案したのは江別高校、とわの森三愛高校、野幌高校、立命館慶祥高校の江別市内の4つの学校の生徒たちです。

若者の発想を市政に反映させようと江別青年会議所が企画しました。

江別市 後藤市長
「耳が痛くて途中で耳を塞ごうかという意見もありましたけど」

市長が思わず耳を塞ぎたくなるような議論を生徒たちは、2024年4月から重ねてきました。

学生
「もっとみんなが座りたくなるというか乗りたくなる装飾をしたいと思う」

2024年9月、立命館慶祥高校での議論の様子です。

中学生と高校生の議論のテーマは、江別市内を走る路線バスの課題解決です。

立命館慶祥中高 田中博之教諭
「目の前にある課題をないがしろにする風潮があるんじゃないかと思っていて、目の前の課題を解決することが、実はグローバルな人材を育てることにつながるのでは」

10月には江別市議会に場所を移し、4校の生徒たちが市長や市議を前に、「産業」「観光」「子育て」「交通」のテーマごとに政策案を発表しました。

野幌高校の生徒
「千歳市のラピダスのようにもっと大きな規模の企業の呼び込みなどに税金を投入するほうが、かえって費用対効果が見込めるのではないでしょうか?こちらも具体的な政策は市長、議員の皆さんにお願いしました」(会場笑)

江別市 後藤市長
「耳が痛くて途中で耳を塞ごうかという意見もありましたけど、それは僕らが真剣に聞かなきゃいけないことですし、高校生が真剣になって考えてくれたことなので」

立命館慶祥高校1年 石橋沙雪さん
「いろいろ江別の交通について知らないことたくさんもあったので、私たち自身もすごい学びになったと思う」

市長もタジタジの鋭い提言をした生徒たち。今回の政策案が江別市の未来を変えることになるかもしれません。

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