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外国人スキー客に人気のゲレンデはニセコだけじゃなかった アクセス抜群&パウダースノーで注目される北海道のスキー場 地元客を呼び込む取り組みも

北海道放送 / 2025年1月8日 19時56分

北海道はスキーシーズン真っ盛りですが、外国人客らで賑わうのは、何も『ニセコ』だけではありません。

札幌市から車でおよそ1時間半。北海道旭川市のスキー場『カムイスキーリンクス』です。

外国人観光客(イギリス)
「アケマシテ、オメデトウゴザイマス。ここはとても穏やかで、騒々しくないです」

外国人観光客(カザフスタン)
(Q.なぜカムイスキーリンクスへ?)
「パウダースノー!斜面もすばらしい!」

スキー場担当者
「インバウンドの客が昨年以上に増えてきている感じ」

“ニセコには負けられない!”外国人客の獲得に奮闘するスキー場を取材しました。

旭川市内のホテルや駅を回り、スキー場にやって来る路線バス。降りてきたのは、ほとんどが外国人客です。

外国人観光客(台湾)
「台湾からです。お願いします」

外国人観光客(スペイン)
「おはようございます。(Q.どこから来たの?)スペインから!」

外国人で賑わうといえば、ニセコが注目されることが多いですが、旭川市内にある『カムイスキーリンクス』をはじめ、富良野市やトマムなど、北海道上川地方のスキー場でも、外国人の姿が増えてきました。

昨年度の冬に、上川地方に宿泊した外国人は延べ58万人を超え、コロナ禍前と比べても10万人以上増えました。

この冬は、それを上回る勢いです

カムイスキーリンクス事業部 阿部純也 営業課長
「(来場者は)前年比で120%くらいの入り込みを達成しています。例えば昨シーズンは200人くらいだった(オーストラリアからの)送客が、10倍くらいにはなる」

なぜ上川地方の人気が上昇しているのか?外国人客に、このスキー場を選んだ理由を聞くと…。

外国人観光客(イギリス)
「ここでのスキーや雪質はすばらしいしとても穏やか。騒々しくないし、人も少ない。木々に囲まれてスキーを滑れるのはとても楽しいです」

外国人観光客(フィンランド)
「ここの気候は寒く、いい雪がたくさんある。もちろん温泉も!」

「ニセコには2回行ったことがあるけど、とても騒がしいのでニセコには行きません」

スキー場側も、新たな手を次々と打っています。

今シーズンから、スキー初心者の外国人向けに、直営のスキースクールを開設。英語で指導できる外国人インストラクターも、3人雇いました。

さらに、自慢の雪質を生かしたツアーも…

カムイスキーリンクス事業部 阿部純也 営業課長
「キャットツアーで使用する圧雪車になります。後ろに人が乗れるようになっていて、ゴンドラが運転されていない時間帯も山頂に行くことができて、誰も滑ってないゲレンデを滑ることができます」

この冬から始まった『アーリーモーニング・キャットツアー』は、1日1組限定で、料金は30万円。営業前の新雪のゲレンデを、ガイドと一緒に滑ることができるんです。

ほかにも新企画があります。上川地方の3つのスキー場をキャンピングカーでめぐるプランです。

共通リフト券付き、トマムのリゾート施設も利用できる4泊5日のプランが、4人で21万5300円からとなっています。

上川地方のスキー場がタッグを組み、富裕層の取り込みを狙います。

【スタジオ】
堀啓知キャスター)
北海道上川地方も、雪質はニセコに負けていませんが、こんなに多様な国や地域の人が、旭川市でスキーを楽しんでいたというのは驚きです。

とはいえ、ゲレンデは外国人ばかり…というわけでもないんでしょうか?

堀内大輝アナウンサー)
実は、いまもスキー場を訪れる人の大半は、日本人客です

カムイスキーリンクスには、日本人客が旭川市外からも訪れています。このスキー場の魅力は?

神奈川から来たスキー客
「宿泊は本当に旭川の駅の近辺だけど、すごくアクセスしやすいし、(上川地方は)いろいろ楽しむにはいいですよね」

スキー客の子ども
(Q.何が楽しかった?)「旭山動物園」

神奈川から来たスキー客
「食もスキーも、あと子どもの楽しみも(ある)」

別海町から来た家族連れのスキー客
「旭川で晩ごはんを食べてホテルに泊まって、あす帰る感じ」
(Q.ホテルからの距離は?)
「あっという間。こんなに近かったら、旭川の人が羨ましい」

旭川市中心部からのアクセスの良さや、スキー以外の観光も楽しめるところが人気です。

堀内大輝アナ)
最近は“スキー離れ”が進んでいると言われる中、上川地方の各スキー場では、地元客を呼び込む取り組みを進めています。

「カムイスキーリンクス」は、大人のリフト券を値上げした一方で、小学生料金は据え置きました。

スキー人口のすそ野を広げるため、子どもたちにたくさんスキーを楽しんで欲しいという考えからです。

また、札幌発着の直通バスを運行して。バス代は片道1000円と格安となっています。

ほかのスキー場でも、積極的な取り組みが進められています。

・『富良野スキー場』は、小学生以下のリフトが無料。

・『星野リゾートトマム』は、道民限定1日券が初回5000円、2回目以降4000円とお得です。

・名寄や士別など、上川地方の5つのスキー場で『共通シーズン券』を限定発売したところ、1か月で完売したとのことなんです。

堀啓知キャスター)
北海道の学校は冬休み中ですし、次の週末は3連休。各地のスキー場は一層に賑わうそうです。

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