「いつ起きても…」地震学者が警鐘を鳴らす“巨大地震”の危機 命を守る津波避難タワー2基が完成 暖房や発電施設を完備し、420人の避難が可能 北海道釧路町
北海道放送 / 2025年2月6日 18時14分
災害ともいえる大雪に見舞われた北海道内。もう一つ備えが必要なのが地震による災害です。
巨大地震はいつ起きてもおかしくないと、専門家は警鐘を鳴らしています。
巨大地震への備えの一つが、北海道東部の釧路町にあります。
ナギーブ モスタファ記者
「2月から供用開始となった釧路町中園公園の避難タワーです。津波が通り抜けるように、1階部分は柱だけの設計になっているほか、さまざまな工夫が施されています」
完成したのが、千島海溝沿いを震源とする巨大地震に備えて建てられた、2基の津波避難タワーです。
国の補助金が3分の2に引き上げられた『改正特別措置法』が、2022年に施行されてから、北海道内で建てられたのは、これが初めてです。
その一つ、『中園公園避難タワー』は高さ約10メートル。420人が避難でき、冬に備えて暖房も完備しています。
蓄電用の太陽光発電設備も備え、停電しても電気が使えます。1月に開かれた内覧会での、住民の反応は…。
内覧会に参加した住民
「いざとなったら、家の2階に上がっていようかと思ったが、考えて、少し運動してここまで歩いてお世話になろうと思っている」
内覧会に参加した住民
「近くにあるというのは、すごくいいことだから、ありがたい」
迫る巨大地震。地震学が専門の北海道大学の高橋浩晃教授は「いつ起きてもおかしくない」と警鐘を鳴らします。
北海道大学 地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「千島海溝では、例えば根室沖だと、マグニチュード8クラスの地震の発生確率が80%と非常に高い値」
「またマグニチュード8.8程度以上、東日本大震災級の超巨大地震の発生確率は7~40%と、切迫」
北海道内では、釧路市周辺を中心に避難タワーの建設計画が進んでいますが、高橋教授はハード面だけでなく「訓練など日頃からの準備が大切だ」と呼びかけています。
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