増加する「不登校」は約12万人~根が深い「起きられない」という病気

ヘルスプレス / 2016年5月30日 23時50分

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小中学生に占める不登校の割合は1.2%(shutterstock.com)

 学校へ行かない不登校の子どもたちが全国で増え続けている----。

 文部科学省のデータ(2014年)によれば、小中学生1012万736人のうち不登校は12万2902人(継続5万7095人、新規6万5807人)。小中学生に占める不登校の割合は1.2%。1日当たり180人が不登校になっている。

 22年間の推移を見ると、約3万3000人(1993年)から約6万5000人(2014年)に倍増している。不登校は、学年が上がるほど高くなる傾向があり、中学生の急増が目立つ。

 不登校とは、学籍がある子どもが心理的・情緒的・身体的・社会的な要因によって登校しない、または登校したくてもできない状況をいう。

 ゆとり教育からの揺り戻し、学習時間の増大化、部活や塾の長時間化、ゲームやスマホの浸透など、子どもを取り巻く環境が激変し、睡眠不足やストレスが原因の不登校が増えている。また、不登校は心の調整機能、自己回復力の自然な生理現象とされる。いじめを受ける、頑張りすぎる、対人関係が緊張して心身がオーバーヒートするからだ。

 だが、学校に行けなくなるのは心が休養をとるためで、休めば必ず元気になる。不登校になった子どもは、自己肯定感が下がり、気持ちを周りに伝えられなくなるが、不登校になる前にサインを出している場合が少なくない。

 たとえば、子どもは、おなかが痛いなどと体の症状や行動でSOSを発信したり、親から離れなかったり、暴力を振るったりする。感情の起伏は激しいものの、やがて学校に行かないのかを説明できるようになる。

 したがって、親は「学校に行きなさい」と叱らず、子どもの話にじっくりと耳を傾ければ、子どもは信頼感や自己肯定感を保てるだろう。

 しかし、今の時期は、適応障害(AD)の五月病や六月病の季節にも重なっている。夜眠れない、朝起きられない。気が滅入り、落ち込み、勉強に集中できない。

 抑うつ、無気力、不安感、焦りに襲われる。疲れる、食欲がない、やる気が出ない、人に会いたくない......。子どもたちは、ひとりで苦しみ悩んでいる。
不登校の3~4割は起立性調節障害(OD)を発症

 不登校になった小中学生の3~4割は、機能性身体疾患である起立性調節障害(OD)を発症している可能性が高いとされる。

 起立性調節障害は、立ちくらみ・めまい・ふらつき・全身倦怠感・失神、夜眠れない、朝起きられないなどの起立失調症状によって生活のリズムが崩れるため、遅刻・早退・欠席を繰り返し、長期欠席・不登校に陥りやすい。

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