ベビーフードは安全なの? 情報不足の「加工デンプン」は禁止すべきの声も

ヘルスプレス / 2018年3月25日 14時0分

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安全性の情報が不足している「加工デンプン」の使用は禁止すべき(depositphotos.com)

 2018年3月6日、ベビーフード大手の和光堂(アサヒグループ食品)は、乳児用ミルク「レーベンスミルク はいはい スティックパック」「フォローアップミルク ぐんぐん スティックパック」の一部商品を自主回収すると告示しました。

 自主回収の原因は「酸化防止で行うスティック内への窒素ガス封入が不十分だったため、スティック内に酸素が残り、酸化により品質が劣化し、賞味期限の確保が難しくなったため」といいます。

 和光堂では「今後、このような事態が発生することのないよう、より一層、品質管理体制の強化に努めてまいります」としていますが、ベビーフード大手・和光堂への消費者の信頼が大きく損なわれたことは間違いありません。

「食品保存用ガス」とは?

 ところで「窒素ガス封入が不十分」というのは、どういうことなのでしょうか?

 食品の製造・保存には、窒素、酸素、二酸化炭素、水素、ヘリウム、オゾン、亜酸化窒素のガスが使われています。いずれも食品添加物に指定されています。

 東京ガスのホームページによると「食品製造用ガスの代表的なものには、冷凍食品製造における液化窒素・液化炭酸ガスがあります。その利用は、フグやカニといった高級魚介類から、うどんなどの麺類、ピラフやアイスクリームなど広範囲におよんでいます。また、油脂の硬化油化、品質向上やソルビートル(甘味料)製造用としては水素が使われています」と記されています。

 また、食品保存用ガスの最近の特徴として、包装パック向けの窒素・炭酸ガス利用が非常に増えています。これは、包装内の雰囲気を空気以外のガスに置換する「ガス置換包装」というものです。

 たとえば、かつおぶしのミニパックに「不活性ガス混入」とありますが、これには「窒素」が使われています。また、煮豆やカステラ、半生ケーキなどの半生食品には、制菌用(菌の繁殖を抑える)に「炭酸ガス」が用いられます。これらのガスは、もともと空気中に含まれているのですから、安全性は高いものと評価されています。

 しかし「食品添加物」ですから、使用法を誤れば食品の品質を劣化させ、消費者の健康に悪影響を与える恐れがあります。和光堂が自主回収をしている「はいはい」など育児用ミルクも、この「ガス置換包装」されたものです。

 和光堂の自主回収告知では「窒素ガスの封入が不十分だった」ということですが、単に窒素ガスの量が不足していたのか、あるいは窒素ガスの純度が悪かったのか、その点は定かではありません。そのため、他のベビーフードに使われている添加物の使用法を含めて徹底的なチェックが求められるところです。

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