子どもに蔓延!? 菓子に似た「電子タバコ用リキッド(e-リキッド)」米国で販売中止

ヘルスプレス / 2018年9月17日 8時0分

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菓子に似た包装の「電子タバコ用リキッド(e-リキッド)」

 子どもに人気のあるキャンディーやクッキーなどの菓子製品に似たパッケージで、ニコチンを含有する「電子タバコ用リキッド(e-リキッド)」を販売し、今年(2018年)5月に米食品医薬品局(FDA)から警告を受けていたリキッドの製造企業など計17社が、こうした製品の販売を中止したことが分かった。

 FDAが8月23日に公式サイトで発表した。

子どもをe-リキッド製品から守れ

 FDAは5月に各社に出した警告文で、「ニコチン含有e-リキッドの製品ラベルや広告は虚偽の内容を含んでおり、誤解を招くもので、危険をはらんでいる」と指摘。また、一部の企業は、未成年者に対して違法にこれらの製品を販売していたことも明らかにしている。

 FDA長官のScott Gottlieb氏は「これらの製品を市場から排除することは子どもを守る上で重要なステップだった。子どもはタバコ製品やニコチン含有製品を使用すべきではない、という点に異論のある者はいないだろう。

 こうした製品を販売する企業には、若者を惹きつけるような売り方をしないようにする義務がある」と説明している。

 警告の対象とされた製品には、子ども向けのリンゴジュースに似た紙パックで販売されていた「One Mad Hit Juice Box」や「Unicorn Pop」という製品名のキャンディーに似た容器で販売されていた「Twirly Pop」などが含まれていた。

 Gottlieb氏は「食べたり飲んだりしたことがあるジュースやキャンディーとパッケージが似ていると、子どもはe-リキッド製品が安全で馴染みのあるものだと誤解してしまう。このことは、子どもたちの健康を損なうリスクをもたらす」と警鐘を鳴らす。

 なおFDAは、警告を受けた企業の一部は、今後も包装を変更した上でe-リキッド製品の販売を継続するものと予測しており、引き続き状況を監視する予定だという。

 「われわれは業界に対し、子どもたちに向けてe-リキッド製品の宣伝や販売が行われないようにし、e-リキッド製品を使用させないようにすることに責任を持たせるよう取り組んでいる」とGottlieb氏は話している。

電子タバコを使用する中高生は200万人以上

 米国では電子タバコの人気が高まるにつれて、中毒管理センターでは6歳未満の小児におけるe-リキッドの中毒例や他の液状ニコチンへの曝露例に関する通報が増加している。

 また、こうした小児患者の救急外来の受診件数も増えていることが、全米中毒データシステムにより明らかになっている。

 FDAによると、低年齢の子どもがe-リキッドを触ったり、飲み込んでしまうと痙攣や昏睡、呼吸停止、心停止による死亡など深刻な事態に陥る可能性があるという。

 また、2016年には米国で電子タバコなどを使用する中高生の数は200万人を超えており、こうした若者が多い主な理由として、フレーバー付きリキッドが手軽に入手できることが挙げられている。

 しかし、若いうちにニコチンを摂取すると脳の発達に悪影響があるだけでなく、後にニコチン中毒になりやすくなるとFDAは説明している。
(文=編集部)

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