1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

伸び盛りの20歳が9秒台を“体感” 3・5メートル追い風参考も9秒97…6月末日本選手権でパリ切符獲りへ弾み

スポーツ報知 / 2024年6月16日 5時45分

柳田大輝

◆陸上 日本学生個人選手権第2日(15日、神奈川・平塚市レモンガススタジアム平塚)

 男子100メートル決勝で、東洋大の柳田大輝(3年)が10秒13(追い風1・4メートル)で優勝した。準決勝では追い風3・5メートルの参考記録(公認は2・0メートル以内)ながら自身初めて10秒の壁を突破する9秒97をマーク。伸び盛りの20歳のスプリンターはパリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(27~30日、新潟)で、初の五輪出場へ意欲をみなぎらせた。

 後続を2メートル以上も引き離して、柳田が準決勝のゴールラインを駆け抜けた。速報タイムは「9秒98」。その後、9秒97と修正され、さらに速まった。「9秒台は追い求めてきた数字。先にタイムを見て『ヨッシャーッ』と思った。次に風速を見たら…。(追い風参考となった)平塚の風にやられました」と苦笑いで振り返った。追い風条件下では、桐生祥秀(当時東洋大)が15年に9秒87(追い風3・3メートル)を記録した例がある。

 約3時間後の決勝では追い風1・4メートルと条件に恵まれたが、10秒13にとどまった。「準決勝は課題だったスタートがうまく走れましたが、決勝は同じ動きができなかった」。優勝の喜びよりも、反省点が口から出た。

 日本歴代7位の10秒02の自己ベストを持ち、パリ五輪参加標準(10秒00)まで0秒02に迫っている。五輪代表選考を兼ねた今月末の日本選手権には自信を持って臨む。「きょうは運に見放されていたので、日頃の行いを改めます」と冗談めかしつつ「(予選を含めて)3本走ったので、まずはしっかり疲労を取った後、練習を重ねます。日本選手権では自分の走りにフォーカスして、日本代表の切符を取りたい」と言葉に力を込めた。

 パリ五輪開幕(7月26日)の前日に21歳の誕生日を迎える。「10秒を切ってから世界と勝負と思っています」。日本人5人目となる“正真正銘”の9秒台スプリンターとなって、パリに乗り込むイメージはできている。(竹内 達朗)

 ◆柳田 大輝(やなぎた・ひろき)2003年7月25日、群馬・館林市生まれ。20歳。館林市立第一小から陸上を始め、同第一中から東農大二高に進学。2年時のセイコーゴールデングランプリに高校生特別枠で出場し、10秒27をマークし注目を集める。東洋大に進み、1年時の22年日本選手権は3位に入り、同年オレゴン世界陸上の400メートルリレーで代表入り。23年日本選手権は2位で同年ブダペスト世界陸上は100メートルと400メートルリレーで日本代表になった。182センチ、71キロ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください