松山英樹と中島啓太がパリ五輪代表へ 松山は２大会連続、中島は初

松山英樹（左）と中島啓太

　男子ゴルフの松山英樹（ＬＥＸＵＳ）と中島啓太（フリー）がパリ五輪の出場権獲得を１５日、事実上決めた。

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　松山と中島が１５日、パリ五輪の出場権獲得を確実にした。逆転の可能性を残していた東京五輪代表の星野陸也（２８）＝興和＝が全米オープンで予選落ちし、日本勢の五輪ランキングの順番が固まった。

　松山は２大会連続となる。前回の２１年東京五輪では７人による銅メダルを懸けたプレーオフで惜しくも敗退し、４位に終わっていた。昨季は首や背中などのけがの影響で、最終戦のツアー選手権出場が９年連続で途絶えた。今季にかける思いはひとしおで、シーズン開幕前には「（五輪のことは）今はまだ何も考えていない」と慎重な言葉を並べていたが、２月のジェネシス招待で２年ぶりとなるツアー９勝目を達成。１月に１１年ぶりにトップ５０圏外に落ち込んだ世界ランクは再浮上し、米ツアーの年間ポイントランクは現在９位につけている。五輪参戦を明言こそしていないが、２月の時点では、丸山茂樹・日本代表監督（５４）に前向きな姿勢を示していた。

　昨季日本ツアー賞金王で３月に欧州ツアーで初優勝した中島は、初の五輪切符をつかんだ。アマチュア時代にナショナルチームで活躍した２３歳にとって、代表入りは今年の大きな目標の一つだった。「８年間、日の丸のユニホームを着用してきたことを、すごく誇りに思っている。もう一度、日の丸のユニホームを着たいので、五輪への思いは強い」と意欲を見せていた。

　日本勢は世界ランキングを基にした五輪ランクで上位２人が出場権を得る。世界１０８位の星野は、同８３位で日本勢２番手の中島を上回る可能性が消滅。中島と同９２位で日本勢３番手の久常涼（２１）＝ＳＢＳホールディングス＝は今週の大会に出ていない。全米オープン終了後に発表される１７日付の五輪ランクで正式に決まる。