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「後半へ続く。じゃあね…」キートン山田からTARAKOさんへ ちびまる子ファミリーがお別れ会に集結

スポーツ報知 / 2024年6月16日 6時0分

まる子などに囲まれたお別れの会の祭壇

 3月4日に死去したフジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜・後6時)の主人公・まる子の声を34年間務めた声優で、シンガー・ソングライターのTARAKOさん(享年63)のお別れの会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」が15日、都内で開かれた。同番組の声優陣やエンディングテーマ曲に参加したお笑いコンビ「爆笑問題」ら約800人が参列した。

 別れを惜しむように、TARAKOさんが声優を務めた「まる子」や「まじかる☆タルるートくん」のパネルが掲出された祭壇前に“ファミリー”が集結した。

 父・ひろし役の屋良有作(76)、祖父・友蔵役の島田敏(69)が手拍子を始めると、おなじみのメロディーが流れ始めた。「おどるポンポコリン」。初代エンディングテーマ曲で、現在のオープニング主題歌。「いつだってわすれない」。参列者も手をたたき、声を合わせた。姉・さきこ役の豊嶋真千子(52)、祖母・こたけ役の佐々木優子(62)は目を真っ赤にした。会場中が歌い、泣き、笑った。

 “家族”は役柄の声色で、「まる子」に思いを伝えた。友蔵役の島田は「TARAちゃんや。本当に、本当にお疲れさまでした」と言い、ひろし役の屋良は「おーい、まる子。TARAちゃん、たくさん、たくさんありがとうな。また会いたいな」と宙(そら)を見上げた。おばあちゃん役の佐々木は「まる子や。私もね、もうすぐそっちに行くからね、また飲もうね。あ、まる子は飲んじゃダメか。またね」とほほ笑んだ。姉役の豊嶋は「まる子、大好きだよ」と短い言葉を紡ぐのが精いっぱいだった。

 “家族”や山寺宏一(62)を始めとした参列者は、TARAKOさんの印象を「気を使いすぎるぐらいに気を使う方だった」と口をそろえた。島田は「座長として心配りをして、場を和やかにしてくれて」と言い、16年6月から2代目のさきこ役を務める豊嶋は「2代目でドキドキしていたんですけど、TARAちゃんの温かな雰囲気でノビノビとできて。姉妹として過ごす時間は、本当にかけがえのない時間だった」と涙した。全出演者とスタッフの誕生日を暗記して毎月のようにお祝いしていたというTARAKOさん。生前の希望により、この日は「喪服ではなく、普段会う時の服。自由な服装でお越しください」と呼びかけられた。最期まで周りに気を配っていた。

  祭壇の笑顔を見つめながら、初代ナレーターのキートン山田(78)は言った。「最後に、メールでやり取りしたのは去年の12月。文章が短くて、いつも絵文字がいっぱいなのに、ひとつもなくて。ハートマークもなくて。異変を感じました。でも、何かあったかと聞く勇気がなかった」。唇をかみ締めた後、声色を変えた。“あの声”を張り上げた。「なんで、そんな早く逝ったのか。順番が違うだろ。友蔵が先である。後半へ続く。じゃあね」(田中 雄己)

愛用グッズも多数 〇…ファンからのメッセージも多数寄せられ、お供え物では、ちびまる子ちゃんをイメージし、アレンジしたりんごやおにぎり、かまぼこなどカラフルに彩られた。また、TARAKOさんが愛用していたギターや、日課としてホットミルクを飲んでいたときのマグカップ、ちびまる子ちゃんのアフレコ台本、舞台衣装なども飾られていた。

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