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古賀紗理那「やったぜ~」決定から一夜明け7678人のファンにパリ切符を報告 14得点でセルビア戦快勝に貢献

スポーツ報知 / 2024年6月16日 0時49分

記念撮影する日本チーム(カメラ・岩田 大補)

◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子福岡大会 日本 3(25―22、25―18、25―15)0 セルビア(15日、北九州市西日本総合展示場)

 ホームでの1次リーグ第3週で、パリ五輪の出場権を確定させた日本は、21年東京五輪銅メダルのセルビアを3―0で退け、8勝目(3敗)を挙げた。開催国のタイと上位7チームによる決勝トーナメント(20日~23日、タイ)への進出も既に決めている。古賀紗理那主将は、両チーム最多17得点の石川真佑(ノヴァーラ)に次ぐ、チーム2位の14得点で勝利に貢献。16日は21年東京五輪金メダルの米国と対戦する。

 古賀主将の絶叫が、7678人が集まった会場に響き渡った。予想もしないタイミングでの6大会連続の五輪出場から一夜明け、セルビアにストレート勝利後のコート上で五輪出場を祝うセレモニーが開催された。インタビューで「やったぜ~!」と両手を広げ、はじける笑顔で地元ファンに報告した。

 パリ五輪を見据えて、再スタートを切った。既に出場権を確保するセルビアは若手中心の布陣。対する日本は、五輪本番で世界ランク上位国と当たる可能性が少なくなる「世界ランク5位」入りへ、ベスト布陣で臨んだ。第1セット(S)の1―1から古賀がバックアタックを突き刺した。相手守備が一歩も動けない一打で勢いをつけ、チーム2位の14得点でけん引。両チーム最多の17得点の石川、10得点の林琴奈(JT)も躍動し、快勝につなげた。世界ランクに関わるポイントも着実に積み上げ、真鍋政義監督は「最後まで集中力が高かった」と選手たちをたたえた。

 勝てば五輪切符が決まると公表されていた13日のカナダ戦は2―3で逆転負け。だが、国際バレーボール連盟が、同時進行するNL香港大会を含めた同日の前日程終了後に世界ランクにつながる難解なポイントを再計算し、14日に日本の五輪出場確定が発表された。試合のなかった日本は、静かにパリへの扉を開いていた。吉報を宿舎で伝え聞いた真鍋監督は、22年から主将を務める古賀を呼び、握手を交わした。チームメートの林が「頼りになるけど、助けたい、一緒に頑張りたいとも思える人」と語るバレーにまっすぐな主将は、1つの目標を達成し「チームは成長できた」と胸を張った。指揮官も「役割が人を成長させる」と目を細めた。

 16日は米国とのNL1次リーグ最終戦。7月開幕の五輪前では日本国内での試合は最後になる。「精度を高くプレーすること。成長する姿を見せたい」と古賀主将。12年ロンドン五輪銅以来の表彰台入りの期待も胸に、次の夢へと進む。(宮下 京香)

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