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巨人・大勢が最速155キロ1回0封3K…生チェックの阿部監督「だいぶ前進した」1か月半ぶり復帰登板

スポーツ報知 / 2024年6月20日 5時0分

久々の実戦登板で力投する大勢(カメラ・相川 和寛)

◆プロ・アマ交流戦 巨人2―4セガサミー(19日・ジャイアンツ球場)

 右肩違和感のためファームで調整している巨人・大勢投手(24)が19日、復帰登板で圧巻の投球を披露した。セガサミーとのプロ・アマ交流戦(G球場)で5月3日の阪神戦(東京D)以来、約1か月半ぶりの実戦に臨み、1回1安打無失点、3奪三振と快投。最速155キロを計測し、直接視察した阿部監督は「だいぶ前進した」と評価。杉内投手チーフコーチは「オールスター前(7月中旬)に戻ってくれば万々歳」と、焦らせずに実戦を積ませる方針を明かした。

 うなりを上げる剛球が戻ってきた。9回2死一塁、カウント1―2。大勢の指先を離れた外角低めの直球が、打者のバットに空を切らせた。右肩違和感からの復帰戦。2点差の9回、先頭に右前安打を許したが、その後はスリーバント失敗と2者連続空振り三振で1回無失点、3奪三振。最速155キロを計測し「直球やフォークを狙ったところに投げられた反面、無駄な球もあった。体にも嫌な反応はないので、同じ過ちを繰り返さないように(自分を)コントロールしながらやりたい」と振り返った。

 5月3日の阪神戦以来、約1か月半ぶりの実戦。同じく復帰戦となった中川も含め、コンディションを確認するために阿部監督が異例の生チェックに訪れた。試合前には「見に来たで」と声をかけられ、「ありがとうございます」と返答。出番の9回へ向けて集中を研ぎ澄まし、「投げている時には忘れていました」と、眼前の打者に全力を注いで圧倒した。

 自分を見つめ直す1か月半だった。桑田2軍監督からは、プロで長く活躍するための技術力の必要性を説かれ、「腕の使い方とか、クセを改善できれば」と肩肘に負担のかからない効率的なフォームを模索。細部を見直す地道な作業の中で「そういうのができてきたら、長い野球人生にできるんじゃないか」と、徐々に手応えを深めながらこの日にたどり着いた。

 視察を終えた阿部監督は「だいぶ前進したと思います」と評価。今後は2軍に合流し、連投テストを経ながら1軍昇格へと向かっていく右腕に「もちろん結果も求めていってほしい。そういうの(連投)もクリアしてから戻ってきてもらおうかな」と求めた。同じく視察した杉内投手チーフコーチは「オールスター前(7月中旬)に戻ってくれば万々歳。桑田さんと阿部監督のGOサインが出てから」と、焦らせずに実戦を積ませていく方針を明かした。

 現状ではバルドナードが守護神として奮闘するが、交流戦では2度の救援失敗もあった。今後、暑さが増すにつれて救援陣の疲労が増す中、大勢が戻ればリリーフはさらに強固になる。「暑さにもついていけているかなと思うし、連投もいけそうな気はしている。今はリリーフの皆さんがすごい活躍されているので、誰かに勝たないと(1軍に)入れない。『使わないといけないだろう』ってくらい、しっかり準備をして上がりたい」と大勢。再び戦いの舞台に戻るため、強い覚悟を胸に前進する。(小島 和之)

 ◆今季の大勢           

 ▼2月4日 キャンプ1軍スタートも、ランニング中に右ふくらはぎ負傷。

 ▼3月16日 イースタン・リーグ開幕

戦で今季初実戦。1回無安打無失点で最速157キロをマークした。

 ▼同23日 楽天とのオープン戦で故障後初の1軍マウンド。1回2安打1失点も最速157キロを計測。

 ▼4月4日 中日戦で自己最速160キロを計測するなど今季初セーブ。

 ▼5月3日 阪神戦で登板も、途中で右肩の違和感を訴え、緊急降板。

 ▼同4日 病院で検査を受け、大きな異常は見られなかったというが、大事をとって出場選手登録を抹消された。

 ▼6月14日 G球場で故障後初の実戦形式となるシート打撃に登板。打者6人に計23球で安打性は2本。最速155キロを計測。

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