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好調・大谷翔平を支えるタブレット 試合前にロッカーでにらめっこ…日本人初の4年連続20本塁打

スポーツ報知 / 2024年6月20日 4時0分

◆米大リーグ ロッキーズ9―11ドジャース(18日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が18日(日本時間19日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」でフル出場し、今季メジャー最長となる476フィート(約145・1メートル)の20号特大ソロを放った。松井秀喜に並ぶ日本人最多となる5度目の20本塁打で、4年連続は日本人では初。オズナ(ブレーブス)に追いついてリーグトップに並んだ。ド軍は95年ぶりに9回に5点差をひっくり返す劇的な大逆転を見せて、3連勝とした。

 点差は関係ない。大谷はファイティングポーズを崩していなかった。5点を追う6回先頭の3打席目。2ボールから、先発左腕・ゴンバーの甘く入ったスライダーを振り抜いた。打球速度113・0マイル(約181・9キロ)で飛び出した打球はそのまま、中堅フェンス奥の茂みにまで到達した。飛距離は476フィート(約145・1メートル)。今季のメジャーでは、4月1日のトラウトや、ジャッジが5月9日にアストロズ戦で放った473フィート(約144・2メートル)を超えて最長の一撃となった。

 メジャー通算191発の中でも、エンゼルス時代の昨年6月30日の本拠地・Dバックス戦で放った493フィート(約150・3メートル)弾に続く2番目の特大アーチ。デンバーは標高1600メートルで気圧が低く空気抵抗が少ないため、打球が他球場よりも約10%伸びるといわれているが、ロバーツ監督は笑いを抑えきれず「あんなもの見たことない。数日前(16日)の左中間の本塁打(18号)でも『見たことない』と言ったけど、今日の一発も見たことない。なんて言えばいいか分からないね」と“未知との遭遇”に、賛辞の表現に困るほどだった。

 3戦3発となる2試合ぶりのアーチは20号。今季初の1試合で2打席連続本塁打を放った16日の試合後に「いい状態じゃないかなと思う。いい気持ち、感覚だったなと思います」と話していた通りの量産態勢に入り、リーグトップのオズナに並んだ。4年連続20発は、日本人では自らが持っていた最長を更新して初。5度目は松井秀喜に並んでトップタイとなった。

 4点を追う7回2死一、二塁の4打席目には強烈なライナー性の当たりを右中間にはじき返し、抜ければ2点が入る長打コースだったが、中堅手のドイルがダイビングしてスーパーキャッチ。昨季ゴールドグラブ賞受賞の名手に阻まれたが、9回にはヘイワードの満塁弾で1点差に迫った1死で左前安打を放って出塁し、劇的なサヨナラ勝ちにつなげた。ベッツ、山本ら主力が故障で離脱してチーム状況は苦しいが、3戦連続マルチ安打&打点と、新1番として、しっかり先頭でチームを引っ張っている。

 試合前にはクラブハウスでロッカーの椅子に腰かけてデータや映像を確認できるタブレットとにらめっこ。試合へのイメージを膨らませ、そのタブレットを持ってコーチ陣らの部屋に足を運ぶなど、準備は一切怠っていない。5点差で放った一発で表情を変えず、いつもよりやや速くダイヤモンドを駆け抜けた大谷。どんな状況でも勝利を追い求める姿勢は変わることはない。(安藤 宏太)

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