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【阪神】岡田彰布監督、全体練習に不満「ただ、やってる。みんな見過ごしやぞ」森下の異変「キャンプからやろ」

スポーツ報知 / 2024年6月20日 5時0分

試合前練習でバット見つめる岡田彰布監督(カメラ・渡辺 了文)

 阪神は19日、甲子園で全体練習を行った。岡田彰布監督が森下翔太外野手を打撃指導。素振りをさせながら助言を送ると、ティー打撃では手本も見せた。フリー打撃も真後ろで見守り、約1時間、付きっきり。体の回転、バットの出し方、手首の返し方など次々と指摘した。人目の多い場所での指導は珍しい指揮官。異例の直接指導となった。シート打撃も実施。18日の日本ハム戦(甲子園)で走塁ミスが続出したこともあり、走者もつけた形で行った。

 以下は練習後の岡田監督の一問一答

―森下はバットのヘッドが走った状態でボールを捉えられていないのか

「ヘッドとか、リストとか、使うてないやんか。何回言うてもなあ。西武(戦)の時とかも室内でちょっと呼んだりして。でも、ずっと一緒やからな。ちょっと言うたくらいじゃ直らへん」

―矯正のため、あえて極端な打ち方をさせた

「ちょうど試合もないからなあ。手を打たんと、打てへんもん」

―理解を示してくれたか

「まだ分からんよ、そんなん。今までも理解できへんかったんやったんやから」

―本来は3番で使いたい選手だからこそ

「いやいや、まだまだこれからの選手やからな。これからあいつが長いこと野球する中でな。この今のスイングじゃ、絶対に無理よ。はっきり言うたるけど」

―直々の指導は珍しい

「珍しいというか、初めてよ。俺、グラウンドで指導するのなんか初めてよ、監督になって。前の時(前任時代)も1回もしてない、グラウンドでは」

―深刻な状態か

「深刻どころちゃうよ、そんなもん」

―伝えたのは、森下が今まで教わってこなかったこと

「考え方の勘違いしとんよな。福岡で言われたらしいな、(ソフトバンクOBの)松中に。『なんていうティー(打撃)やってるんですか』って言われたと言うとった、平田(ヘッドコーチ)が。『アメリカのあんなの(練習法)、もう誰もやってませんよ』って笑われたと」

―入団当初から気になっていたか

「いや、最初はそうでもなかったよ。あんなにそっくり返って打ってないよ、入った時。去年もあんなにそってないよ。今年のキャンプからやろ、オフの間に何をしたか知らんけど。ピート・ローズのバットまで持ってきて、おかしいやろ」

―森下は指導中に『下に向かって打っているみたいです』と言っていたが

「(見た目は)全然、下に向けて打ってないやんか。レベル(スイング)やんか。感覚がな」

―極端に意識するくらいで、ちょうどいい

「そうそう、そんなんあれやんか。悪いのは100直してもあかんよ、120くらいの感覚で直さんと。極端にやらんと直れへんよ。120ぐらい教えんと、100には近づけへんよ」

―長い棒を振らせたが、森下のために用意していた

「そうや。長い棒を振らせてみい、こんなんして(体が沿って)振るやろ、誰が見ても分かるやろ? あれでもレベルで振っている感覚なんやから、根本的におかしいやろ」

―以前からこのタイミングで指導する予定だった

「毎日試合があって出ていたら、なかなかなあ」

―自らボールを打って実演

「ああ。久しぶりに汗かいたわ。もう(軽い)ノックバットしか振れへんで」

―個々の調子を上げてもらわないと

「いやいや、まだ一番のびしろがあるからな。これからの選手やん、まだ2年目やんか。今のうちにちゃんとした打ち方覚えたら、もう、そんなんずっと長いことできるようになるわけやから。試行錯誤しながら試合やってたら困るよ、はっきり言うて。あいつ、そんな感じやったな。毎日毎日なんか考えながら『徐々に』とか。いちいち5つも6つも考えながら打席なんか立たれへんよ。考えて打席立って打てるかいな、迷うて。0・何秒やで。0・何秒の差のな、まっすぐと変化球の違いを体の反応で打つしかないわけやからさ。考えてられへんわけやからな。『今のはちょっと変な打ち方やな、悪いな』の繰り返しやんか。そんなことを考えて、毎日試合あるのにバッティングなんかでけへん」

―チーム全体について、きのうは各自が役割を果たせていないと話していた

「『走塁にスランプはない』って昔の人がよう言うとったやんか。当たり前のことやから。まあ意識がないよな、今日なんか見とっても」

―焦りか気の緩みか

「それは選手に聞かんと分からへんやん。無意識に緩みになってるんかも分からんし。きょうでも(シート打撃に)ランナーつけて、つけるだけやったな。見てみい、何にもないわ。二、三塁のセンターフライで糸原がタッチアップせえへんし。近本もホームけえへんやんか、ボテボテ(のゴロ)で。もう、そういうふうに見えてしまうわけよ、俺は。『ただやってる練習なんやな』って」

(続けて)

「なんでコーチも怒れへんのやろな。それが俺は不思議やねん。みんな見過ごしやぞ、俺が見とってもそうや。今日も2つあるわ。きのうセンターフライで(小幡が)タッチアップしてないのに、今日も見てみい、佐藤の大きいフライで糸原タッチアップもせえへんやろ。それを何にも言わんからのう。そこまでいちいち俺が指摘したら、コーチいらんよ。ハッキリ言うて」

―大山は2軍戦に出場

「あしたからこっち来るよ。ゲラもきょう投げて、明日からこっち来るよ」

―大山は和田2軍監督から良くなったという報告が

「だいぶなあ、良くなったいうか…。良くなったって、そら今年良かった時がないわけやから。どのぐらい良くなったのか分からへんで。良くなったてどういうことや? 何が?」

―体のキレが足りなかった

「そうや、キレやんか。バッティング良くなったいうても、そんなん分からへんで。3割打ったら良くなってんの? でも7回アウトやで。バッティングなんか完璧じゃないんやから、良くなってるなんていう言葉なんか使ったらあかんわ」

―もともと、これくらいの調整期間を与えるつもり

「もう、交流戦で上げるつもりなかった。そんなん、急に無理やって。急によおならへんって、やっぱり。走り込んだり、ノックでも受けてな。体のキレ戻すとか、そんなことせんと」

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