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【宝塚記念】ドウデュース、あえて抜かない調整で折り合い完璧 秋春グランプリ連覇へ死角なし

スポーツ報知 / 2024年6月20日 6時0分

芝コースでの併せ馬で最終追い切りを行ったドウデュース(右)

◆宝塚記念追い切り(19日・栗東トレセン)

 第65回宝塚記念(23日、京都)の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。秋春グランプリ連覇を目指すドウデュースは、栗東・芝コースで併せ馬。調教評価は最高の「G」で、僚馬をあえて「抜かない」走りの意図を水納愛美記者が「見た」。

 最後のピースがはまった。ドウデュースは双眼鏡越しにも輝きが伝わる馬体で、栗東・芝コースへ。僚馬カルデア(3歳未勝利)を悠々と追いかけた。全く行きたがらず、伸び伸びとした脚取りで道中は約3馬身差をキープ。直線での推進力はさすがで、きっと追えばどこまでも伸びた。でも、鞍上の指示には背かない。残り1ハロンはぴたりと馬体を並べたまま併入した。

 芝コースを選んだ理由について、友道調教師は「ポリトラックは軽いし、時計が出やすい。先週時計は出ているし、これ以上はいいでしょう」と説明。いい意味での“軽め”を実現させた。

 併せ馬を選んだ理由も興味深い。一般的には闘争心を引き出す目的で行われるが、今回は逆。担当の前川助手が「馬の後ろに入れたら折り合うように、2歳の頃から練習させてきた。単走ならどこまでも走る」と話すように、ドウデュースは調教では併せた方が落ち着く。指揮官の「抜かさないように」という思惑通りの追い切り。タイム、動きが派手ではないからこそ、名門の技が光った。

 中間は速い時計を6本出してきた。1週前の12日には武豊が騎乗して6ハロン79秒8(7ハロン96秒0)―10秒8の超抜時計をマークしたが、中でも目を引いたのが16日。追い切り日ではない日曜に、CWコースでラスト2ハロン11秒2―10秒9と、ひっそり驚異的なラップを刻んでいたのだ。前川助手は「やばかった。引っ張りきり。(12日に)豊さんが乗って、スイッチが入った」と振り返る。その仕上がり具合を踏まえれば、最終追いできっちり折り合えたのは、プラス材料というほかない。

 当日は雨予報。これまで道悪を走ったのはフランスでの2戦で、ともに敗れているが、陣営は当時は本調子でなかったと何度も強調している。豪雨だった18日に、CWコースでほぼキャンターでラスト13秒0をマークしたことに加え、脚を高く上げる独特のピッチ走法。適性がないとは思えない。死角のない調教過程に加え、研ぎ澄まされた肉体。秋春グランプリ連覇への道筋が、はっきり見えた。(水納 愛美)

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