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【阪神】岡田彰布監督がまな弟子に超異例の約1時間公開レッスン「(指導料)300万やで」

スポーツ報知 / 2024年6月20日 5時0分

阪神・岡田彰布監督

 阪神・岡田彰布監督(66)が19日、森下翔太外野手(23)に超異例の公開レッスンを施した。甲子園で全体練習中に約1時間。付きっきりで教え「珍しいというか、初めてよ。グラウンドで指導なんか(前任時代も)1回もない」。シーズン中の直接指導自体が珍しい指揮官。室内練習場など人目に触れない秘密特訓は、まれにあったが、打線復調のカギを握る男に対し「手を打たんと、打てへん。深刻どころちゃう」と動いた。

 森下は打率2割4分1厘。開幕3番を任せたが、期待した定着に至らないままだ。3、4月の5本塁打から一転、5月以降は1本。上昇気配と下降を繰り返し、ここ7試合も同1割3分8厘と安定感を欠く。岡田監督は、交流戦中も室内でひそかに助言したことを明かしたが「ちょっと言うたくらいじゃ、直らへん」とリーグ戦再開を前に突貫工事に踏み切った。

 練習開始と同時に三塁ベンチ前に呼び、まず面談。言葉のみの時間から、どんどん熱を帯びた。素振りをさせ、自身も身ぶり手ぶり。ここまでで40分が経過した。ティー打撃に移ると、自ら手本まで示した。就任後初となる打撃の実演も5球。「ヘッドとか、リストとか、使うてないやん」。体の回転、グリップの出し方、手首の返し方、ミートポイント…。まさに大改造した。

 リーグ最低のチーム打率2割2分は常に悩みの種だ。個々の復調は必須で、中軸を担う2年目の大砲はキーマン。「一番伸びしろがある、これからの選手。今のうちに覚えたら、ずっと長くできる」と説明した。最後はフリー打撃を真後ろで見守り「(指導料)300万やで」とニヤリ。入団時からその素質を常に認めてきたまな弟子に、愛のムチを入れた。(安藤 理)

 ◆岡田監督の直接指導◆

 ▽22年秋季キャンプ 初日から内野手に技術指導。グラブを手に熊谷、小幡らに手本を見せた。打撃練習でも大山のミートポイントを改善。第2クール以降も大山、佐藤輝、井上らにスピンのかけ方を伝授した

 ▽23年春季キャンプ 高山が悩む姿を見かね、極端なダウンスイングを指示。「ええ打ち方やないけど、極端に矯正しないと直らん」と修正法を伝えた

 ▽23年3月7日 オープン戦で不振の大山を京セラDでの試合前に甲子園へ呼び、個別の打ち込みを指示。全体練習よりも優先して見守り、助言も送った

 ▽23年6月3日 不振のノイジーを練習前に呼び、スイングの軌道について助言。「別に声かけてへんよ」と公にはしなかった

 ▽23年8月16日 広島遠征中に大山をマツダのブルペンで個別指導。ドアを閉め、極秘特訓を行った

 ▽23年秋季キャンプ 小野寺、野口ら若手に打撃理論を伝授。「リストターン」の重要性などを説いた

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