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「なかなか厳しい組に入ったな」ゼッターランドさん、バレー女子の五輪1次L突破へ「セッターが思い切ってミドル使って」

スポーツ報知 / 2024年6月20日 5時5分

ヨーコ・ゼッターランドさん

 バレーボール女子のパリ五輪1次リーグの組み合わせ抽選が19日、タイ・バンコクで行われ、世界ランク7位の日本はB組に入り、同1位のブラジル、同4位のポーランド、同20位のケニアと同組となった。元米国代表で、1992年バルセロナ五輪銅メダルのヨーコ・ゼッターランド氏に、日本代表の展望を聞いた。

 なかなか厳しい組に入ったな、という印象だ。ケニアには問題なく勝てるが、ブラジルとポーランドに勝つのは、簡単ではない。B組3位でも決勝トーナメント(T)に進める可能性は残るが、対戦相手は、強国になる。それを回避するには、いずれかのチームを倒して2位以上で決勝Tに進出することだ。

 ブラジルには、ネーションズリーグ(NL)1次リーグで、フルセットの末、敗れた。昨年の五輪予選もフルセット負けだった。惜敗に見えるが、このわずかの差を詰めることは簡単ではない。世界のトップクラスを維持するチームの強さは、勝負どころを知り尽くしているところだ。

 チームの柱、ガビがそれを示している。NLでの日本戦でもここというところでは、トスを要求し、手を回すような独特な強打を決めてきた。それはチーム全体が理解している。ギアの上げ方が分かっているのだ。ガビの対角のアナ・クリスティーナもスパイクを巧みに打つ。とても20歳とは思えないプレーを展開する。

 ポーランドは、大型チームだが、守りもつなぎもいい。NLでの日本のアタックが抜けたと思った場面でも、再三、拾ってきた。単調な攻撃になると、高いブロックで抑え込む。なかなか大崩れしない。

 この両チームに対して、日本はミドルを使っての攻撃を仕掛けたい。セッターは、岩崎こよみ(埼玉上尾)、関菜々巳(日本協会)、松井珠己(マリンガ)のうち2人が五輪代表に選ばれると思うが、思い切って、真ん中を使ってほしい。これまでの試合を見ていると、最初は使っても終盤になるにつれ、ミドルを使わなくなることが多い。男子が躍進しているのは、ミドルをうまく使っているからだ。ラリーや意外な場面で速攻などを使うと、相手を揺さぶることができる。失敗を恐れないで、相手に「あれっ」と思わせることを考えてほしい。本番まであまり時間はないが、ぜひトライしてほしい。(元米国代表、92年バルセロナ五輪銅メダル・ヨーコ・ゼッターランド)

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