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【高校野球】花巻東に10年ぶり優勝を呼んだ本格派右腕・小松龍一の力投…春季東北大会

スポーツ報知 / 2024年6月20日 9時13分

10年ぶり2度目の優勝を果たし、ガッツポーズで記念撮影する花巻東の選手たち

◆春季高校野球東北大会▽決勝 花巻東(岩手)3―2弘前学院聖愛(青森)(延長10回タイブレーク、18日・石巻市民)

 18日に決勝が行われた春季高校野球東北大会(宮城)は、花巻東(岩手)の10年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。“全国レベル”の高い投手力を武器に、県勢単独トップとなる12度目の夏の甲子園出場を狙う。弘前学院聖愛との決勝で力投した小松龍一投手(3年)、全3戦に登板してMVP級の働きをみせた葛西陸投手(3年)ら投手陣の奮投を、高校野球担当の有吉広紀記者が「見た」―。

 復活を予感させる力投だった。弘前学院聖愛との決勝、0―0の8回1死一、三塁から花巻東・小松が救援登板。この回は1失点も続く9回は無失点に。無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長10回は犠飛の1点に抑え、逆転サヨナラ劇を呼び込んだ。「周りの野手が守ってくれたおかげ」と感謝の言葉を口にした。

 どん底からはい上がる。昨夏の甲子園では宇部鴻城との1回戦で9回途中1失点など、3試合に登板し8強入りに貢献した本格派右腕だ。だが背番号1をつけた昨秋は県初戦の2回戦で盛岡大付に敗退。今春は、けがやコンディション不良もあり県大会は背番号11。東北大会は登録変更でのメンバー入りと“当落線上”にいた。ようやく巡ってきた今年の公式戦初登板に「こういう場面で投げさせてもらった。やってやろうと思った」と、失点を許しながらも流れを渡さず。球速も最速147キロにはほど遠く、制球がばらつく場面もあったが、これから実戦を重ねれば調子は上がっていくはずだ。

 決勝で先発した金野快(2年)、東北大会で背番号1の田崎晴大(3年)や葛西ら投手陣は、冬場の厳しい練習をともに乗り越えてきた仲間。「みんなすごく伸びている」と感じながら、「自分ももっとしっかりしないといけない」と決意十分だ。豊富な投手陣の中に、「仲間が(自分に)マウンドを託しても納得できるような選手になりたい」と話した絶対的エースが復活すれば、県勢単独最多12度目となる夏の甲子園出場も近づいてくる。(有吉 広紀)

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 小柄なタフネス左腕が“MVP級”の快投で、チームを10年ぶりとなる春の東北王者に導いた。花巻東・葛西が大会初戦の準々決勝から3連投。今春センバツ8強・青森山田との準決勝ではコースを丁寧に突く投球を見せて、6安打9奪三振で完封勝ち。「打たれても低めを常に意識して投げていけた」と胸を張った。

 身長170センチ、体重65キロながらスタミナ十分。8強入りした昨夏甲子園では3回戦・智弁学園戦で8回1/3を投げ、10安打されながら2失点にしのぐなど投球術が光る技巧派左腕だ。冬場のトレーニングでパワーアップし、佐々木洋監督も「球速も出てきたし、球自体の強さも出てきた」と、かわすだけではない投球もできるようになってきた。

 夏を勝ち上がるには投手層の厚さは必須条件。復活間近の小松、今春に経験を積んだ田崎や金野快とともに、実戦経験豊富な葛西がチームを頂点へ引っ張る。

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