【ラグビー】２０歳のＦＢ矢崎、国立のイングランド戦で代表デビューへ ジョーンズＨＣ太鼓判「選出は難しくなかった」

イングランド戦に向けた会見に臨んだラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（右）とリーチ・マイケル主将

　ラグビー日本代表は２２日に、昨年のＷ杯３位のイングランド代表と東京・国立競技場で今季初戦を迎える。２０日は日本の登録メンバー２３人が発表され、早大２年の矢崎由高がＦＢで先発。２０歳の抜てきに、９年ぶりに日本代表指揮官に復帰したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（ＨＣ）は「（Ｕ２０）パシフィックチャレンジでの試合を見て、素晴らしい選手という事は承知していた。宮崎合宿に合流して、練習ごとに成長してくれた選手」と太鼓判を押した。

　６日からの宮崎合宿には練習生として参加していた矢崎。それでも報道陣に公開された実戦形式のトレーニングでは、この試合スタメンに名を連ねたフランカーのリーチ・マイケル（ＢＬ東京）やＳＨ斎藤直人らと同じチームで練習しており、メンバー入りの期待が高まっていた。１１日の取材時は、イングランド戦出場について「先の話。そこまで大きなビジョンは描いていない」としつつ「出るチャンスはあるとエディーさんも言ってくれているので。そのチャンスをつかめたら、イングランドに勝つことに一つでも貢献できたら」と、意欲的に語っていた。

　国立でのイングランド戦。精神的な重圧も計り知れないが、ジョーンズＨＣは「練習を見ていても、それに耐えうる選手だと思う」と信頼を置く。２０２７年Ｗ杯での４強入りに向け、「超速ラグビー」を掲げて若手発掘も見据える第２次エディー・ジャパン。矢崎を含めた先発４人がノンキャップでラグビーの母国に挑むが、指揮官は「言い訳はなし。若い選手が多いが、いまいる中でベストな選手を選んでいる。いい準備を進めているので、試合はとても楽しみ」と堂々と語った。

　◆日本代表のイングランド戦登録メンバー

【ＦＷ】茂原隆由（静岡）、原田衛（ＢＬ東京）、竹内柊平（浦安）、Ｓ・ワクァ（花園）、Ｗ・ディアンズ（ＢＬ東京）、リーチ・マイケル（ＢＬ東京）、Ｔ・コストリー（神戸）、Ｆ・マキシ（東京ベイ）

【ＢＫ】斎藤直人、李承信（神戸）、根塚洸雅（東京ベイ）、長田智希（埼玉）、Ｄ・ライリー（埼玉）、Ｊ・ナイカブラ（ＢＬ東京）、矢崎由高（早大）

【控え】坂手淳史（埼玉）、三浦昌悟（トヨタ）、為房慶次朗（東京ベイ）、サウマキ・アマナキ（神戸）、山本凱（東京ＳＧ）、藤原忍（東京ベイ）、松田力也、サミソニ・トゥア（浦安）