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「僕たちにすごくパワーをくださっている」巨人・坂本勇人が感謝した長嶋茂雄終身名誉監督のサプライズ訪問

スポーツ報知 / 2024年6月21日 5時0分

東京Dを電撃訪問し、力強く巨人ナインを鼓舞した長嶋茂雄終身名誉監督(カメラ・中島 傑)

 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(88)=報知新聞社客員=が20日、1軍全体練習が行われた東京Dを電撃訪問した。車いすでグラウンド内を動き回り、岡本和真内野手(27)らに打撃の熱血アドバイスを送った。練習日に指導に訪れるのは異例。リーグ戦が再開する21日のヤクルト戦(東京D)から再加速を目指すナインに闘魂注入し、「これから打撃陣の状態は上がってくれるでしょう」と予告した。

 熱い思いを直接、伝えたかった。長嶋さんが東京Dをサプライズで訪れた。車いすに乗ってグラウンドに姿を見せ、まずは右翼の定位置付近に移動してアップを視察。選手たちから「こんにちは!」と大きな声であいさつされ、左手を上げて応えた。その後、打撃練習が始まると、熱血ミスター塾が幕開けした。

 バックネット前で長野、坂本、丸、岡本和のティー打撃を観察。何度もうなずいた。4選手がフリー打撃を始めるとケージ裏に移動し、至近距離でチェック。特に熱視線を送ったのが4番・岡本和だった。車いすに座ったまま、左手の使い方などを身ぶり手ぶりで熱心に助言。指でOKポーズをつくり、「足を上げてタイミングを取る意識があるので何も問題ない。継続することですね」と太鼓判を押した。

 5月27日、長嶋さんは球団関係者を通して岡本和を都内の大部屋に招き、約40分間の素振りをさせた。もがく主砲に対し、左手で握り拳をつくって「ここだ! そう、それだ」などと声をかけながら秘密特訓した。巨人の4番の重み、苦しみを知るミスターからの至極のメッセージに応えるように、岡本和は交流戦ラスト2戦で本塁打。約3週間ぶりに長嶋さんと対面し、目の前で教えを実践して快音を連発した。

 岡本和「『だいぶ良くなっているから』と言ってくださいましたし、ありがたいです。(助言は)間というか、きっちりボールに対して入っていく、ということだと思います。本当に貴重ですよね。なかなか長嶋さんに直接指導してもらえることはないと思うので」

 近年では21年3月に長嶋さんが東京Dの1軍練習を訪れ、当時新人の秋広らに助言を送ったことはあるが、試合観戦ではなく指導のために1軍練習を訪問するのは極めて異例。リーグ戦再開前日のタイミングで、3位から浮上を目指すナインにエールを送りたかった。ミスターの御前で左翼席に豪快なサク越えを放った坂本も、感謝を胸にリーグ戦に臨む。

 坂本「こうやって来ていただいて、僕たちにすごくパワーをくださっているので、すごくありがたいです」

 チーム打率はリーグ5位の2割3分2厘。シーズン序盤から打線は思うように機能せず苦戦したが、交流戦終盤に本来の力強い打撃を取り戻した岡本和を筆頭に、底を脱しつつある。ミスターは大城卓にも身ぶり手ぶりで指導し、立岡や岸田の打撃練習も食い入るようにチェック。「みんなしっかり振っているし、これから打撃陣の状態はしっかりと上がってくれるでしょう」と攻撃陣の上昇を確信し、約1時間の視察を終えて球場を後にした。

 巨人は交流戦で8勝9敗1分け。貯金1、首位・広島と3ゲーム差のリーグ3位から上を目指していく。球宴まで前半戦残り24試合。長嶋さんの直接指導という最高の援軍で士気が高まった。(片岡 優帆)

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