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将棋・伊藤匠新叡王、七冠王に感謝「藤井さんがいなかったらタイトルも取れなかった」

スポーツ報知 / 2024年6月20日 21時40分

叡王戦五番勝負第5局で勝利しペコちゃんの人形と花束を受け取り笑顔の新叡王となった伊藤匠叡王(カメラ・今成 良輔)

 将棋の伊藤匠七段が20日、山梨・甲府市内で指された第9期叡王戦五番勝負第5局で、藤井聡太叡王=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖と合わせて八冠=を後手番の156手で破り、3勝2敗で悲願の初タイトルを獲得した。

 21歳8か月でのタイトル初奪取は、郷田真隆九段(1992年9月・王位戦)の21歳5か月に次ぐ歴代8番目の年少記録。以下は奪取会見のやり取り。

 ―初めてタイトルを獲得した今の気持ちは。

 「まだ終わったばかりですので、実感というのはあまり沸いてこないところですけど、やはりタイトルは子供の頃から夢に見てきたもの。とてもうれしく思います」

 ―21歳での初タイトル。2020年のプロ入りから振り返ると?

 「3年ほどでタイトル戦に出場することができて、自分としてはでき過ぎな結果だと思っていたんですけど、なかなか厳しい戦いが続いていたので、このタイミングで獲得できたのは幸運だったのかなと思います」

 ―喜び、感謝を伝えたい人は。

 「お世話になっている方はたくさんいますので、挙げるとキリがないんですけど、やはり両親や師匠(宮田利男八段)には伝えたいです」

 ―藤井とは同い年だが、なかなか勝ち星が挙げられなかった。

 「藤井さんにはずっと勝てない状況(初戦から11連敗)が続いていて、内容面でも熱戦にできていないという将棋が多かったので、はっきりと実力の差があると思っていた。自分自身の棋力を上げていくしかないのかなと。今シリーズを振り返っても、苦しい展開が多く、藤井さんの強さを感じるところが多かったですけど、なんとか結果が出てよかった」

 ―藤井とのタイトル戦は、これまでは相掛かりが多かったが、今回は全局、角替わり。

 「相掛かりは、自分が棋士になった時から得意にしていた戦型ではあったんですけど、結果が出ず。藤井さんは先手番で角換わりを得意とされていて、対策に苦労していたので、棋王戦の経緯で採用してみました」

 ―今後の新たな目標は。

 「現時点では具体的な目標はないですけれど、今回の叡王戦では結構、終盤までどちらが勝つか分からないような将棋を指すことができたかなと。こういった熱戦をお見せできるように頑張りたい」

 ―今、自信を持って藤井さんとはライバルと言えるか?

 「そういう認識はないです。自分の実力が不足しているかなと感じているので、今後も引き続き藤井さんとタイトル戦で戦えるように頑張りたい」

 ―小学校3年生の9歳で戦った記憶は。藤井ははどんな存在か。

 「出身が愛知と東京で離れているので、小学生の時に対戦があったというのは本当に貴重な意味があったのかなと思っています。ただ、藤井さんは中学生でプロになられて、自分はずっと藤井さんを目標にやっていたというところが大きい。藤井さんにここまで自分を引き上げていただいたのかなと思っています」

 ―藤井は「終盤力で伊藤さんに上回られた」と。

 「中盤まで、こちらがリードする展開が多かったのかなとに思いますし、持ち時間が4時間のチェスクロックで、終盤勝負になりやすかったのかなと。藤井さんは終盤力に定評がありますし、厳しい戦いになるかなと思っていたんですけど、結果が出たことは一つまず自信をつながったのかな」

 ―藤井という絶対的に強い存在がいるということで棋士によって「不運」と思う人もいる思うが。

 「先ほども言った通り、ずっと藤井さんを追いかけて、ここまでこれたと思っていますので、本当に藤井さんがいなかったらタイトルも取れなかったとは思いますし、藤井さんのおかげでこういう舞台にも上がることができているのかなと思っています」

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