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【高校野球】熱海が脱連合チームで狙う06年以来の夏1勝…全国高校野球選手権静岡大会~話題校紹介

スポーツ報知 / 2024年6月21日 8時45分

夏1勝を誓った熱海(後列)と沼津商(前列)の選手たち(カメラ・伊藤 明日香)

 夏は2020年(独自大会)から昨年まで連合チームで出場していた熱海が、県で夏は初となる「部員不足による大会参加の特別措置」を活用し、沼津商から“レンタル選手”4人を迎えて9選手で出場する。5年ぶりに「熱海」として臨む大会で、06年以来の夏1勝を目指す。

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 ■3例目特別措置

 「熱海」として迎える夏へ、チーム唯一の3年生・矢吹諺(げん)主将は喜びを感じていた。総勢9選手で、1人でも欠けば試合ができなくなる。それでも「連合チームだと、熱海の選手が全員スタメンで出られない。次の年に向けても経験を積むいい機会になる」と前向きに捉えていた。

 昨秋、今春は裾野との連合チームで出場した。今夏もその予定だったが、裾野は1年生8人が入部して単独出場が可能となった。そこで熱海は特別措置を活用することになった。県高野連によると今回は3度目。21年春に富士東が富士宮北から選手を借りたのが最初で、今春は池新田が掛川西から選手を借りた。適用には2つの条件があり、〈1〉部員不足の他校と組めない〈2〉受け入れる側の選手は5人以上。試合記録は連合チームと違い、受け入れ側の単独チームとして残る。

 ■合同練習5日間 

 部員45人の沼津商から一塁手、遊撃手、三塁手、中堅手の1年生4人が志願して加わった。初顔合わせは今月2日。大会初戦までの合同練習は、練習試合も兼ねた週末5日間のみ。限られた時間の中、実戦3試合で2勝を挙げた。

 変化球の制球が持ち味のエース右腕・矢吹は「沼津商の選手は守備がうまい。打たせて取れる。今までは三振にしなきゃと思っていたが、伸び伸び投げられて、球数も減らすことができている」と歓迎した。攻撃面では西尾郁哉監督(28)が簡単なサインを出してスクイズでも得点を奪うなど、小技を絡めた熱海野球に適応している。就任3年目の西尾監督は、連合チームでは他校の監督に指揮を任せていたため、公式戦は初采配。「自分のやりたかった野球が形になるのが楽しみ」と心待ちにした。

 ■「輝けるように」

 夏1勝は単独出場した06年(2回戦敗退)を最後に遠ざかっている。春と秋の大会を含むと、連合チームで臨んだ20年秋(2回戦敗退)が最後の公式戦勝利。「入学してから一度も勝っていない。1回戦だけでも突破したい」と矢吹は思いを口にした。沼津商から加わる山口琉斗中堅手は「熱海の選手が輝けるようにサポートしながら、自分の成長の場にもしたい」と意気込んだ。

(伊藤 明日香)

 ◆「特別措置」メモ 12年に連合チームの規定に追加された。連合を組む適当な相手校が見つからず、近隣校などから借りる措置。5選手まで借りた上で、登録選手は最大10人。連合チームでの出場時と同様、各校のユニホームを着用する。今春の池新田は1月に負傷者が出て部員8人となり、すでに熱海・裾野の連合チームが決まっていたため、掛川西から3選手が加わり出場。今回の熱海が初戦を勝てば、県の特別措置での出場校として初勝利となる。

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