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都知事選、N党の「掲示板ジャック」波紋 林芳正官房長官「候補者以外が使用できるものではない」

スポーツ報知 / 2024年6月22日 6時0分

東京都庁

 東京都知事選(7月7日投開票)の選挙ポスター掲示板に同一のポスターが大量に貼られる事態が起きている。政治団体「NHKから国民を守る党」が「掲示板ジャック」と称して、団体に寄付をした人の作ったポスターを掲示板に貼る活動をしているためで、波紋を呼んでいる。

 同党によると、5月末までなら5000円、6月1~19日で1万円、20日以降は3万円を党に寄付すれば、都内1万4000か所の掲示板のうち1か所で好きなポスターを貼れる仕組み。今回、同党は推薦候補を含め24人を擁立しており、掲示板には最大24枚のポスターを貼ることができる。

 都知事選は過去最多を上回る56人が立候補。告示日の20日夜、東京・秋葉原付近の交差点に設置された掲示板には、左右2列ずつ、下1列に同じポスター24枚が並んだ。同じころ、都庁近くの掲示板では「生活困窮者をなくせ!」と書かれたキックボクサー・ぱんちゃん璃奈のポスターが次々に貼られた。作業をしていたアルバイト男性は「何も言うなっていわれているんで…」と言葉少な。ぱんちゃん自身は候補者ではないが、同日の動画サイトで「都内で約5000~6000枚貼られることになりました」とアピールした。

 前代未聞の事態に、林芳正官房長官は21日の記者会見で「(掲示板は)候補者以外が使用できるものではない」と発言。松本剛明総務相も「公選法上、掲示の権利を売買するものとはされていない」と述べた。立憲民主党も、総務省と警察庁からヒアリングする会合を国会内で開き、早期の対策を申し入れた。

 「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は21日、定例会見を開催。設置費用がかさむ掲示板をなくせば供託金の額が下がり、政治参加がしやすくなるとし「今後は(掲示板不要を)しっかり訴えるポスターも考えている」と反論。ポスターは5000円コースは約850か所、1万円コースは約150か所、3万円コースは約25件の“お買い上げ”があったと報告した。

 東京都選挙管理委員会には、21日までに1000件以上の苦情や問い合わせが寄せられた。担当者は「電話がひっきりなしに鳴っている」と話す。インターネットの署名サイトでは「掲示板ジャックに反対します」と題した活動が始まり、21日夕時点で2万8000筆を超えた。

 小池百合子都知事はこの日の定例会見で「候補者の1人なのでコメントは差し控えたい」と語るにとどめた。

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