1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

「最大の恩返し。絶対2人でパリに行きたい」最強姉妹の活躍でバスケ女子が格上豪州に連勝

スポーツ報知 / 2024年6月22日 6時0分

大会MVPを期待したエブリン(中)だったが、選ばれたのは林で、ずっこけてチームメートを笑わせた(カメラ・小林 泰斗)

◆バスケットボール女子 ▽強化試合 日本95―87オーストラリア(21日・北海きたえーる)

 パリ五輪に向けた強化試合で、世界ランク9位の日本は、同3位のオーストラリアに95―87で勝利した。わずか12人のし烈な五輪代表争いの中で、高さと正確なシュートを誇る強豪から2日連続で白星を奪い、金メダルを目指す今夏の本番に弾みをつけた。馬瓜(まうり)姉妹が躍動し、姉・エブリン(29)=デンソー=が13得点、妹・ステファニー(25)=サラゴサ=も12得点を挙げ、ともに2ケタをマークした。7月4、6日には東京・有明アリーナで同26位のニュージーランドと強化試合を行う。

 勝負所で馬瓜姉妹の“あうんの呼吸”が際立った。わずか5点リードの残り1分10秒、エブリンが攻め苦しんだ場面で、察したステファニーがすかさずフォローに来た。ファウルを受けながらシュートを沈め、勝利を決定付ける大きなプレー。13得点の姉は「助けてくれて頼もしかった」と笑顔で振り返れば、12得点の妹も「(エブリンが)ここに行くとか分かる。楽しかった」と満足げ。2人の好連係で、強豪オーストラリアから自信を深める連勝につなげた。

 序盤は先発した妹が躍動した。夏をイメージした爽やかな水色ヘアをなびかせ、コートを駆け回った。「相手にガツンとどれだけいけるか」と3点シュート、アシスト、ブロックと攻守にエンジン全開。日本の好スタートを演出した。途中出場の姉は、2点差に詰められた場面での3点シュートや、終盤にはフリースローを獲得して貢献。お決まりの雄たけびでも仲間を鼓舞した。2人そろっての2ケタ得点。現在の16人から五輪代表は12人へと絞られる。選考の場でもあった今回の2試合で強烈なアピールとなった。

 頼もしい最強姉妹は、夢舞台での競演を目指す。21年東京五輪は、エブリンが5人制で銀メダルを獲得。歴史を変えた一員となった。ステファニーは3人制代表として同じく五輪に出場。姉妹のルールは「干渉しすぎないこと」。その理由について「長く一緒にいるとケンカしちゃう」と笑い合う。だが、5人制で初競演した2月の世界最終予選では、姉が「何より自分はステファニーとまだまだ代表でやりたいと思った」と妹の存在が自身の原動力になっていたと明かす。

 妹も「姉妹でプレーできることは光栄」と応えた。エブリンのパワーと、ステファニーの機動力。「合わせれば、チームのディフェンスに貢献できる」。育ててくれたガーナ出身の母のためにも「絶対に2人でパリに行きたい。最大の恩返し」とエブリン。今夏、世界一の姉妹になる。(小林 玲花)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください