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渋野日向子が大逆転で五輪出場の可能性も 現状国内11番手から2枠に滑り込む条件とは

スポーツ報知 / 2024年6月22日 1時15分

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第1日(20日、米ワシントン州サハリーCC=6731ヤード、パー72)

 2019年AIG全英女子オープンに続く日本勢2人目のメジャー2勝目を狙う渋野日向子(25)=サントリー=が、後半の猛チャージで4バーディー、2ボギーの70で回り、日本勢最上位となる首位と2打差の4位で発進した。今大会後に決まるパリ五輪代表争いでは、現状国内11番手(世界ランク62位)の圏外だが、優勝なら同17位前後に上昇する見込みで、他選手の成績次第では大逆転する可能性も秘めている。今季限りで引退を表明しているレキシー・トンプソン(米国)が68で単独首位に立った。

 メジャーの大舞台で渋野が大きな足音を立てて、前に迫ってきた。フェアウェーが狭く、難しい林間コースでショットとパットがかみ合った。大会5度目の出場で初日自己最少に並ぶ70とし、初の1ケタ順位発進となる2打差の4位。5年ぶりのメジャー制覇へ、上々の滑り出しに「スタートはすごく大事。そこがまずクリアできて良かった」とほほ笑んだ。

 分岐点は10番だ。ティーショットを右の林に打ち込むと第2打は木に当て、第3打もグリーン右のバンカーへ。この危機でピンまで2メートルに寄せる好ショットを繰り出した。1パットでボギーにとどめ「ナイスボギー。でかかった」とうなずいた。

 傷を最小限にとどめると、14番で4メートル、15番では約12メートルを沈めて連続バーディーと波に乗った。最終18番パー5もディボット跡から放った第3打をピン横1メートルにピタリと止め、「めちゃくちゃ気持ち良かった」と笑顔のバーディー締めだ。

 3週前の全米女子オープン(OP)では優勝した笹生優花(23)に次ぐ2位と活躍。直前まで2戦連続予選落ちと低迷し、ドライバーとアイアンのシャフトを軟らかいタイプに変更したことが奏功した。全米OP前に178位だった世界ランクも一気に61位まで上昇。今回、62位で迎えたメジャー第3戦で優勝すれば100ポイントを加え、計算上は17位前後まで急浮上する見込みだ。

 同20位の古江彩佳(24)らの結果次第ではあるが、パリ五輪出場2枠へ“奇跡の滑り込み”も決して夢物語ではない。

 この日もフェアウェーを外したのは2度だけと、不振は抜け出しつつある。史上初の日本勢による連勝の偉業にも期待は高まるが、上位には世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)ら強敵がひしめく。渋野は「なかなか今日のようなゴルフができるとは限らない。4日間通して頑張りたい」と冷静に足元を見つめ直した。高い壁を乗り越えてみせる。

 ◆女子ゴルフ過去の五輪代表争い最終戦

 ▽16年リオデジャネイロ五輪 同年6月のメジャー、全米女子オープンを前に世界ランク22位の野村敏京はほぼ当確。42位の大山志保と45位の宮里美香、46位の渡辺彩香が残り1枠を争った。渡辺は38位。予選落ちだった大山が世界ランク43位で2枠目を守った。

 ▽21年東京五輪 6月のメジャー、全米女子プロと同週の国内のアース・モンダミンカップを前に世界ランク10位の畑岡奈紗はほぼ当確。稲見萌寧が24位、古江彩佳は28位、渋野日向子が31位で残り1枠を争った。全米女子プロで渋野は40位。アースで稲見は予選落ち。アース優勝なら逆転切符だった古江は11位で悔し涙。稲見が世界ランク27位で2枠目に入り、五輪で日本人初の銀メダルを獲得。

 〇…パリ五輪代表を僅差で争う3選手は初日で明暗が分かれた。難コースで各選手のスコアが伸び悩む中、世界ランク20位の古江と同22位の山下は71にまとめて、3打差の15位と上々のスタートを切った。古江は「うまく耐えられた」と安どの表情。山下も「何とかアンダーパーで回れた」と笑みをのぞかせた。一方、同21位の畑岡は6番から4連続ボギーをたたいて77と乱れ、「思うような体の動きができなかった」と険しい顔つきだった。

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