巨人の育成スピードスターがスピード復帰へ…左手親指骨折から７月実戦復帰の可能性、今季２軍で３０試合１２盗塁

両手でティー打撃をする舟越秀虎（カメラ・関口　俊明）

　左手親指骨折でリハビリ中の巨人の育成・舟越秀虎外野手（２２）がスピード回復を見せて実戦復帰に向かっていることが２１日、明らかになった。

　ソフトバンクに在籍した昨季はファーム非公式戦９０戦で６８盗塁。今季２軍では３０試合で１２盗塁をノーミスで決めていたが、５月１９日の２軍戦で本塁に頭から滑りこんだ際に負傷した。当初は実戦復帰まで３～３か月半の診断だったが、順調なら７月上旬から中旬に復帰する可能性が浮上。次週から両手を使った打撃練習も再開予定で、Ｇ球場で守備練習などを行った舟越は「いよいよ復帰が近づいている」と心待ちにした。

　支配下昇格へアピールが続いていただけに負傷で「心が折れかけた」というが、鈴木２軍外野守備兼走塁コーチの言葉が支えになった。「僕も見ていない先のこと、復帰後や来年のことを話してくれた。期待を裏切ることはしたくないと思い、立ち直れた」。師匠への感謝を胸に復帰への階段を上る。（小島　和之）