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【高校野球】磐田東 赤堀新監督と春夏通じて甲子園狙う…健大高崎コーチから4月就任…全国高校野球選手権静岡大会~話題校紹介

スポーツ報知 / 2024年6月22日 8時56分

春夏通じて初の甲子園出場を目指す磐田東(カメラ・伊藤 明日香)

 磐田東は、4月に就任した赤堀佳敬監督(31)と春夏通じて甲子園初出場を狙う。今年のセンバツでは健大高崎(群馬)のコーチとして優勝に貢献した若き指揮官。自身にとって2季連続甲子園出場、さらには“春夏全国V”が懸かるなか、県内では父・真也氏(56)が天竜で監督を務めており、22日の組み合わせ抽選の結果次第では親子対決の可能性もある。

 センバツ優勝校からの就任で、磐田東への期待は高まっている。赤堀監督は4月21日の春季県大会2回戦で、静岡学園相手に10―0の5回コールドで初陣を飾った。チームを初の甲子園に導けば、自身にとって“春夏全国V”のチャンスが広がる。「昨年は初戦の磐田農戦で敗れている。一戦一勝で臨みたい」。夏初戦まで2週間あまり。指揮官は冷静に足元を見つめた。

 健大高崎の代名詞と言えば「機動破壊」。走塁や守備への高い意識を磐田東にも浸透させてきた。「当初は走者を進め、打つだけしか得点方法がなかった。幅は間違いなく広がった」と明かす。守備でも「シフトの考えすらもない状態」から鍛え上げた。健大高崎で打撃面を担当した指導者として、打力アップにも余念がない。

 就任後は「全国レベルを肌で感じてほしい」と浦和学院(埼玉)や県岐阜商など甲子園常連9校と練習試合を行った。「強豪のベンチの声がけ、一球一球に対する姿勢など学んだ」と3番打者の永井優大外野手(3年)。練習での取り組みから、選手の意識が変わってきた。

 31歳の新監督は「親父がいなかったら、今の僕はない」と断言した。伊豆中央に入学したため、高校では父から直接教わる機会はなかった。父と同じ中京大に進学したが、卒業後は盛岡大付(岩手)など県外の甲子園常連校で指導経験を積んできた。

 その理由の一つが、父の存在だった。「静岡だと『赤堀真也の息子』と、父の名前が先行する。自分の名前で勝負できるようになったら帰ってこようと思っていた」。覚悟を決めて戻ってきた静岡の地。組み合わせ次第だが、父が率いる天竜と激突する可能性もある。「向こうは僕のことをまだ子どもだと思っている。このぐらい成長したぞという戦いができれば」と笑顔を交えて対戦を心待ちにしていた。

(伊藤 明日香)

 ◆赤堀 佳敬(あかほり・よしのり)1993年4月1日、三島市生まれ。31歳。小学3年から三島向山少年野球クラブで野球を始めた。三島南中から伊豆中央高を経て、中京大に進学。卒業後は磐田南に赴任してコーチ、17年から盛岡大付で副部長。19年から健大高崎でコーチを務め、スカウティングも担当した。

 〇…プロ注目の寺田光投手(3年)は最後の夏に向けて「最速150キロを出したい」と誓った。185センチ、102キロの大型右腕は自己最速から5キロアップさせるため、春の大会後から苦手意識があった走り込みを続けている。全国常連校との練習試合に2度登板。スカウト陣も評価する制球力を持つが「どこに投げても打たれるというプレッシャーがあった。その経験から、ますます制球力を磨かないとと思いました」と意識を高めていた。

 第106回全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が22日、焼津市内で行われる。今年は108校が参加。「8」だったシード枠が今大会から「16」に拡大。3つの区分けがあり、春県大会4強、その他の8強、上記以外の16強に分けられている。30日の開会式で選手宣誓を担当する主将も抽選で選ばれる。

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