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NHK大河「光る君へ」イケオジ・宣孝「まるごと引き受ける」大人のプロポーズにまひろの選択は…第25回みどころ

スポーツ報知 / 2024年6月22日 13時0分

越前から帰京し、宣孝(佐々木蔵之介)からの出迎えを受ける、まひろ(吉高由里子)

 女優の吉高由里子が主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第25回「決意」が23日に放送される。

 大石静氏が脚本を手がけるオリジナル作品。大河ドラマではきわめて珍しい平安時代の貴族社会を舞台に、1000年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部/まひろの生涯に迫る。16日に放送された第24回「忘れえぬ人」では、宣孝(佐々木蔵之介)からの求婚を受け、まひろ(吉高由里子)が決断を下すまでの心のうつろいが描かれた。

 とにかく前回は冒頭の求婚シーンに尽きると思う。宣孝の一連のせりふの流れが本当にグッとくる。

 「愚かなところが笑えてよい。わしの心も和む」

 「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ。ありのままのお前をまるごと引き受ける。それができるのはわしだけだ。さすればお前も楽になろう」

 「(忘れえぬ人がいても)よい。それもお前の一部だ。丸ごと引き受けるとはそういうことだ」

 エモーショナルでありつつ、こじらせ女子への軽い処方箋でもあるというか…。「まるごと引き受ける」。賢くて好奇心があり、道長(柄本佑)との大恋愛で傷つき、思い残しもあり、そしてそこそこの妙齢の女であるまひろにとって、最適解のプロポーズなのではないだろうか。はたから見れば愚かなことも、言葉ではうまく言い表せない歪(いびつ)な感情も、墓場まで持って行くような秘密も、大笑いして正面から受け止める。ここまで清濁併せ呑(の)むキャラクターを全うしてきた宣孝だからこそ、放つ言葉に矛盾がなく、自分の人生をオールインしてもいいんじゃないかとまひろに思わせる。年長者ゆえの余裕。踏んできた場数が違うとほれぼれした。

 宣孝の器のデカさをまっすぐに食らったばかりの折、宋と都の交易をもくろむロマンス詐欺ミッションにかかろうとする周明(松下洸平)は、タイミングもアプローチの方法もまずすぎた。「あなたはうそをついている。私を好いてなぞいない」。まひろは反撃したが、果たして本当にそうだったのだろうか。修羅場のあと、会うこともなくなった2人。「入り込めませんでした。あの女の心に」と力なく話す周明に、朱(浩歌)が「お前の心の中からは消え去るといいな」とかけた言葉も切ない。まひろは周明にとっての「忘れえぬ人」になってしまったのかもしれない。もう少し長く2人のシーンを見たかった。

 まひろは、独り身を貫いてきた従者・乙丸(矢部太郎)の真意に触れたり、親友・さわ(野村麻純)の訃報に接し自らの来し方行く末に思いをはせる。「思えば道長様とは向かい合いすぎて求め合いすぎて苦しゅうございました。いとおしすぎると嫉妬もしてしまいます。されど宣孝様だとおそらくそれはなく、楽に暮らせるかと…」「誰かの妻になることを大真面目に考えなくてもよいのかと」。父・為時(岸谷五朗)にここまで赤裸々に言う?とギョッとしたが、まひろも次なる運命に向かって腹を決めかけている。

 内裏では、長徳の変で都を追われた伊周(三浦翔平)、隆家(竜星涼)が一条天皇(塩野瑛久)の恩赦を受けて都に戻ることに。帝は出家した中宮・定子(高畑充希)を「最初で最後のわがまま」と呼び戻し、姫御子とともに職御曹司(しきのみぞうし)に住まわせる。「忘れえぬ人」と再会した一条天皇は、「最初で最後のわがまま」で済むはずもなく、政もいいかげんになっていく。民を思う道長との隔たりがますます深まっていく。

 第25回は、舞台は越前から再び都に。宣孝からのまめまめしい恋文を贈られるまひろは、為時からの勧めもあり京への帰還を決意。一方の道長は、定子をいとおしむあまり、日に日に政がおろそかになっている一条天皇に頭を悩ませていた。晴明(ユースケ・サンタマリア)の予言通りに次々と災害が起こる。道長のとった行動は…という展開が描かれていく。

 史実では紫式部が越前にいたのは1年あまりと言われているが、「光る君へ」の世界では、1年で結構まひろの周囲も変わっている。「エ~ッ!」と思うことがいくつか起こっているので楽しみながら見てほしい。人生の岐路に立つまひろ、政の岐路に立つ道長、どちらもここが正念場である。(NHK担当・宮路美穂)

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